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【感想・ネタバレあり】実写版映画『アラジン』| 個人的には原作アニメ版のほうが3倍は面白い

新型コロナによる週末自粛要請の影響で、相方さんと家で映画を観ることが多くなった。と書いてみたものの、基本インドアなわたしの週末の過ごし方は、自粛前も今もそこまで変わらない。

 

ということで、Amazon Prime Videoで実写版『アラジン』を相方さんと鑑賞した。元々映画館上映中のときから相方氏は観に行きたがっていたのだが、うまくタイミングが取れず、今回Prime Videoで配信されていることに気づいた相方氏のリクエストにより鑑賞会が開かれることとなったわけだ。 

 

今回はその感想をつらつらと。実写『ライオンキング』のとき同様、原作が有名なディズニーアニメということで、特にネタバレ等気にせず書いていくので悪しからず。

アラジン (字幕版)

アラジン (字幕版)

  • 発売日: 2019/09/25
  • メディア: Prime Video
 

結論から先に書いてしまうと、こんな感じ。

 

原作アニメ版が大好きな身としては、昨今のディズニーの実写化クオリティの高さも相まって期待していたのだが、その期待に応えてくれはしなかったかなーと。

 

いや、すごい再現度なんですよ?ウィル・スミスのジニーは思ったよりジニーだったし、映像美も歌も素敵だし。世間の評価を見れば、とても高い映画です。

 

でもやっぱ元のアニメが好きすぎるわたしとしては、やっぱ原作のほうが圧倒的にいい!という感想にどうしてもなってしまう。

 

ちなみにアニメ『アラジン』はわたしが人生の中で最も視聴したアニメと言っても過言じゃない。幼少時からVHSで狂ったように繰り返し観た作品で、セリフもほぼ頭に入っている。

 

多分全く興味ないだろうが、一応わたしがモノマネを得意とするセリフ・シーンを挙げておくと

  • ジーニーが魔法の絨毯にチェスで負けたときに言う中尾彬風「絨毯に負けるなんてじゅうたんじゃないよ」
  • イアーゴがジャスミンのモノマネをしながら言う「私の力であなたを城から追い出してみせる!」
  • プリンス・アリのパレードシーンでジーニーが子供に化けて入れる合いの手「チョッチョイのチョイだよ♪」

などがある。誰得の情報、ここに極まる。

 

あと、言うまでもないが観まくったのはアラジンの吹き替えが羽賀研二氏の初代バージョン。三木眞一郎版は別物扱いとなっている。三木眞一郎版も何回か観たけど、軽いんですよね。特に「ぼくを信じろ」が) 

 

そんなわたしなので、アニメが持つ軽快なテンポと山ちゃんのコミカルな演技が奏でるリズムの良さが身に沁みてしまってるためか、少しでもそのリズムからのズレを感じてしまうと、もはやストレスになってしまう域だった。(そんなヤツが実写版を観るんじゃない!というご指摘はごもっともであるが、好きゆえに観ておかねば、という思いもあるのだ)

 

テンポだけではなく、再現するならアニメ通りに正確にに再現してほしかった演出もチラホラ。例えば終盤アラジンがジャファーに雪山の果まで飛ばされるシーン。

 

原作ではロケットに見立てた城の塔に閉じ込めれた挙げ句ぶっ飛ばされてしまうが、実写版では普通に魔法でワープさせられてしまう。

 

アニメ版では雪山に飛ばされた後、アラジンが凍りついた魔法の絨毯をあえて塔の瓦礫の下敷きにすることで解凍するシーンがあり、そこでアラジンの機転の良いキャラが伝わったりするのだが、実写だとそれがない。城をぶっ飛ばすってなるとそれはそれでCG演出が大変だからなのだろうかわからないが、そういう細かいシーンこそぜひ実写で観たかったところ。

 

逆にプリンス・アリ登場のパレードシーンは実写で再現したらこうなるだろうというイメージどおりのシーンになっており、素晴らしかった。

アリ王子のお通り

アリ王子のお通り

  • provided courtesy of iTunes

 他に惜しかったのはウィル・スミス演じるジーニー。冒頭で述べたとおり思った以上にジーニーにはなっていたものの、もっともっと変身してほしかった。原作ではジーニーが目まぐるしく姿を変えるのが面白い。どんなシリアスな状況でもおふざけに走った見た目になるのがジーニーの魅力だ。それが実写版だと物足りなく感じられた。

 

やっぱりアニメならではのスピード感、そして山ちゃんの声あっての『アラジン』なんだなぁと。

 

ただ今回観たの字幕版だ。観ようとした時、Prime Videoで字幕版しか見つけられなかったのだ。でも、この記事を書きながら吹替版もちゃんと配信されていることに気づいた。吹替版のジーニーも山ちゃんが担当しているとのことなので、吹替版を観たらまた評価が変わるかもしれない。そこは観てからのお楽しみとしよう。

 

jokigen.hatenablog.com

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