【ネタバレあり】映画『アベンジャーズ』 | MCUマラソン第5弾
相方氏とゆっくり走ってきたスター・ウォーズマラソンが終了した。(まだ『ローグ・ワン』と続三部作の感想記事書いてないけど)
なので、止まっていたMCUマラソンを再開!『アベンジャーズ』を鑑賞した。
一度は見たことある作品だったが、ラスト(エンドゲーム)を知ってるとまた違った発見や感動があり、かなり楽しめた。
前作『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』までで各ヒーロー単体作品は一通りやり、満を辞しての本作。もともとMCUは世界観を共有する前提であらかじめ作られてきたシリーズとはいえ、従来からのアメコミファンからしたら本作実現に相当感動したんじゃないだろうか。
本作の位置付け
本作はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの6作目に位置する。公開は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の翌年である2012年。
いわゆる「フェーズ1」の完結作であり、地球側のヒーロー(アベンジャーズ)vs 宇宙からの脅威というシリーズ全体の構図を明示した軸となる作品だった。
MCUシリーズ フェーズ1
- 『アイアンマン』(2008)
- 『インクレディブル・ハルク(2008)
- 『アイアンマン2』(2010)
- 『マイティ・ソー』(2011)
- 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
- 『アベンジャーズ』(2012)
ざっとあらすじ
***
海底より回収した「四次元キューブ」が暴走し、異世界との扉を開いた。
扉から出てきたのは死んだと思われていたアズカルドのロキ。彼は「四次元キューブ」と洗脳したS.H.I.E.L.D.のメンバーを奪い、S.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリーに宣戦布告をする。
緊急事態と判断したフューリーは凍結していた「アベンジャーズ計画」を再開し、各地からヒーローを召集するが……。
***
以下、ネタバレを含む感想を書いていきます。まだ観ていない方はご注意ください。
やっぱり一言余計なのはスターク。でも……
強力なヒーローを集めたものの、チームとして全然まとまらないという展開はベタだけど嫌いじゃない。
ただ、1回目の視聴時は単品作品として『アイアンマン』しか観ていなかったが、今回はソーもキャプテンも視聴済み。そうなるとキャプテンは言わまでもなく常識人だし、ソーも単品作品の中でだいぶ大人になった。
なぜにそんなにまとまらないんだろうと考えながら見ると、原因はやっぱりスターク。君だ。
基本、一言余計である。ジョークのつもりかもしれないけど。「キャプテン・アイス」だの「年寄り」だの「サーファー君」だの煽りすぎ。
どんな状況でも一貫している彼のキャラクターが場をざわつかせていた。しかし、そんな彼もハルクことブルース・バナーに対しては違って見えた。
自身の持つ特異な性質上、どうしてもメンバーから腫れ物扱いされるバナーだが、スタークは皆と平等に(?)彼にちょっかいを出したり、おちょくったりしている。
当然周囲はハラハラだが、観る側にはスタークなりの優しさが伝わるいいシーンだった。
2人きりになると真面目なトーンになり、自身のラボに招待したり、ハルクの存在を受け入れることを諭すスタークにはなかなか胸が熱くなった。
スタークがバナーを気にかける理由は、わたしの想像の範疇を出ないが、自身が生み出した科学力によって死と生の運命を握られているという境遇にシンパシーを感じていること。そして天才的頭脳を持つゆえの苦悩がわかるからこそ、ほっておけない。そんな感情な気がする。
後続作品を知ってるゆえにグッとくるシーンも多々
冒頭にも書いたが、エンドゲームまで観てるゆえに刺さるシーンも多かった。
例えば、スティーブがスタークを非難するシーン。「君は自分のためにしか戦ってない。いざという時に自分を犠牲にするようなヤツじゃない」
キャプテンがスタークに「自分を犠牲にするような奴じゃない」ってのはなかなか効くセリフだなぁ。#アベンジャーズ
— ありひと (@rihito_ymoymo) 2020年1月26日
エンドゲームまで観ている身としては、なかなか涙腺に働きかける。
他にも、ヒーローたちを結束させるきっかけとなったフィル・コールソンが息を引き取るシーン。
長年の相棒だったニックに看取られながら生き絶えるあのシーンで、『キャプテン・マーベル』を観てたわたしは、勝手に2人の長い歴史を脳内補完してしまって目頭を熱くしてしまった。
大暴れの決戦シーンはカメラワークが素敵
本作の後半では、NYでのアベンジャーズ vs チタウリ艦隊とのドッカンバッコン大戦争が繰り広げられる。
海外映画らしい容赦のない破壊ぷりは観ていて気持ちいいものだが、アレではヒーローだろうと侵略者だろうと街を壊してるのは変わらないのではないか?と疑問に思わなくはない。(なんかその辺の「ヒーローの活躍による被害」みたいなのが、今後テーマになってくると聞いたことがあるような?)
まあそこは置いておいて、わたしが好きだったのはカメラワーク。
敵軍に囲まれた状態で、ヒーローたちが背を向けあい円形状に構える様をグルっとカメラが回ったり、街で散り散りに戦ってるヒーローたちを一連の流れで場面を切り替えることなく写していくカメラワークが素敵だった。
各ヒーローの戦う場面を全部一連の流れで映してく(映してるようにみえる)カメラワークすごいな。#アベンジャーズ
— ありひと (@rihito_ymoymo) 2020年1月26日
もちろん実際にカメラを動かしてるところと、合成技術を駆使してるところの合わせ技だろうが、観る側に違和感を与えることなく場面を動かす映像技術はすごい。
次回からフェーズ2
本作でフェーズ1を終えて、次回からいよいよフェーズ2。この辺から各ヒーローの単体作品についてほぼほぼ予備知識がなくなってくるので、めちゃくちゃ楽しみ。
インフィニティ・ストーンをめぐる物語であることが強調されてくのかな?
MCUメモ
他MCU作品につながるシーンを備忘録的にまとめていこうというコーナー。
抜け漏れがあったり、気づいてない点、ご意見あったら是非コメントください。
今回は全体的にフェーズ1の総括にあたるシーンということもあって、今後の作品の布石になるような情報はなかった印象。
逆に出てくるサブキャラやアイテム、用語は今までの作品を観てる前提、または観てると楽しめるモノが多かった。これはまあ当然といえば当然。
「四次元キューブ」は前作『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の飛行機から発見された?であってるのだろうか。
あの箱、時代を超えてあちこちに登場するので、場所の整理が難しい。どっかのサイトにまとめててくれてた気がするので、全部見終わったら確認してみよう。
ナターシャの過去→『ブラック・ウィドウ』?
ロキやホークアイとの会話で、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの過去が少し語られる。「病院の火事」「ブタペスト」「ドライコフの娘」と断片的なキーワードしかなかったが、この辺は今年2020年公開の『ブラック・ウィドウ』に関連してくるのかな?
S.H.フィギュアーツ アベンジャーズ ブラック・ウィドウ(アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー) 約190mm PVC・ABS製 塗装済み可動フィギュア
- 発売日: 2018/07/28
- メディア: おもちゃ&ホビー
サノス登場
1回目の視聴のときも出てたはずなのに、全く覚えてなかったサノス。本作からもう登場してたのね。
本編中ではずっと「あの方」と呼ばれており、サノスのサの字も出てこない。完全に黒幕ポジション。顔もインフィニティ・ウォーやエンドゲームのときの大義を持つ渋みのある顔ではなく、完全に悪の親玉顔だった。
エンドロール後のおまけシーン
戦闘中にスタークが「食べに行こう」と言っていたシャワルマのお店でヒーロたちが食事を取っているシーン。
戦いの疲れなのか、美味しくないのか、終始みんな無言。めちゃくちゃ低いテンションで黙々た食べてる。多分疲れだろう。行く前はノリとテンションで2次会に皆で行ったものの、いざ集まってみると意外と盛り上がらなかったみたいな感じだろうな。アルアルですね。
シャワルマを調べてみると、ケバブに近いイメージらしい。