無機質にアウトプット

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』| Queenってキムタク主演の月9の主題歌うたってたよね?って世代に観てもらいたい傑作

久々に映画館まで観に来てよかった、感動した!って作品でした。

 

 

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

 

 

 

 

遅ればせながら、話題の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました。

噂に違わぬ、名作ぷりでとても良い作品だったので感想書いておきます。

 

 

ネタバレありなのでご注意ください。

あらすじ

世界待望!伝説のバンド<クイーン>のフレディ・マーキュリーの華やかな成功と波乱万丈の人生を描く。クイーンのブライアン・メイロジャー・テイラーが音楽総指揮を務め、32もの不朽の名曲が主としてフレディの歌声で甦り、心臓に鳥肌がたつほどの感動を呼び起こす。 11月、悩める者、弱き者に捧げる、ミュージック・エンターテイメント開幕!*1

世代によってはQueenへの思い、というか認知度って全然違うんじゃないでしょうか。

私のQueenとの出会いをつらつらと書くとこんな感じ。

  1. 小学校時代、友達が大のフレディ・マーキュリー好き(今思えば相当渋い)。「We will Rock you」とか「We Are The Champions」とかを聞かせてもらう。なんとなくTVとかで聞いたことあるなって感想。
  2. ボーカルのひげマッチョの人が(当時はフレディとか名前ちゃんと覚えてない)同性愛者だったことを知り、小学生ながら結構ショックを受ける。
  3. 中学校のときにキムタク主演の月9ドラマ『PRIDE』が流行る。作中のキムタクの口癖「May be」とか、とにかく言いまくった。ドラマの主題歌だった「I was born to love you」もめっちゃ流行る。めっちゃ聞いた。
  4. 3もあり、中学3年生送る会的なイベントでのクラス出し物の中で「We will Rock you」の「ドンドンチャ」をクラス全員でやる。フレディのボーカルパートは1.の小学校からの友達が完璧に歌い上げる。
  5. 高校に入り、iPodをGET。好きな曲を持ち歩く生活に。実は父親がQueenが結構好きだったことを知り、アルバムをたくさん譲り受ける。ここで知らなかった数々の名曲と出会う。とくに「Killer Queen」は大のお気に入りに。狂ったように聞いた。
  6. 高校の友達の影響で『ジョジョの奇妙な冒険』にハマる。もちろん一番最初に好きになったスタンドは「キラークイーン」。

スタチューレジェンド 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 24.キラークイーン [原型・彩色監修/荒木飛呂彦]

世代がモロバレですね。同世代なら3.のキムタク月9の話とかすごい共感してくれるんじゃないでしょうか。

ジュエルズ

 

5.のあたりから、Queen、そしてフレディ・マーキュリーという人間がとんでもないアーティストなんだということをなんとなく理解してきました。

 

中学生のときは、「マリオひげ・マッチョ・タンクトップ」のイメージが強かったフレディが昔のMVを見ると長髪で指輪とかもして、女性のような衣装をまとったイケメンだったは半端じゃない衝撃でしたね。

 

そんな、マニアってほど詳しいわけじゃないじゃないけど、曲は結構知ってるレベルの私ですが、本作はQueenをあんまり知らない人でも十二分に楽しめる映画になっています。

 

ここでは本作の魅力を3つ紹介します。まだ間に合いますので映画館で観るべきですよ!絶対 !!

見どころ①:フレディの成功と苦悩が丁寧にかつドラマティックに描かれている

フレディは45歳という若さでこの世を去ってしまいます。死因はHIV合併症による肺炎です。

 

本作ではフレディがQueenを結成し、世界的スターになるものの、自身が感じる孤独さゆえに自暴自棄に破滅、そして再起するフレディの半生を劇的に描いています。

 

私もフレディ自身の人生はほとんど知りませんでした。

 

だから、彼がインドで育った過去にコンプレックスを感じていたこと、最初は女性のメアリーを愛し、同性愛者であることを自身で認めたあとも、メアリーが彼にとって大切な存在であったことなど、フレディがここまで苦悩を抱えていたことに、驚きました。

 

成功への奢りと自身のぶつけ先のない苦悩から、バンドメンバーに対して傲慢な態度をとり、一方的にソロ活動を始めてしまうフレディ。メンバーとは決別してしまいます。

 

しかし、最終的には自分の居場所がQueenというバンドにあること、メンバーが家族であることを改めて認識し、メンバーにもう一度Queenで歌わせてほしいと謝罪するシーンは涙が止まりませんでした。

 

フレディのことを全然知らなくても、その生き様に心を震わせられる作品になっています。

 

見どころ②:作中に流れる数々の名曲

今回本作に使われている曲は32曲もあるらしいです。そのほとんどがどこかで聞いたことがある耳馴染みの曲です。

 

それらが流れてくるだけでもテンションアップなのですが、私がいいなと思ったのは日本語訳された歌詞の字幕がついていたことです。

 

日頃洋楽の歌詞なんて、そんなにちゃんと訳したり調べたりしなので、「そういう意味だったんだ」と新しい発見があるとともに、その歌詞がシーンにハマるように演出されているため、より一層話に入っていけました。

 

見どころ③:ラストのライブシーンは圧巻!絶対映画館で観るべき!

3つ目が本作をオススメする最大の理由です。

 

本作のラスト20分程度は、「LIVE AID」というかつて英国で開催されたで20世紀最大のチャリティーコンサートのシーンとなります。

 

実は私も全然知らなかったのですが、もうとにかく半端ない規模だったみたいです。衛星中継の数でいうと、オリンピックの比じゃなかったとか。

 

その「LIVE AID」のシーンがもう涙ボロボロでました。

挫折から立ち上がり、改めてQueenとして活動することになったフレディですが、すでに彼の身体は病に侵されており、彼には時間がありません。そしてそのことをメンバーにも事前に伝えます。

 

しかし彼は仲間に言います。同情なんかするな、俺は最後までパフォーマだ。と。そしてライブで歌い上げ、世界中の人を魅了するラストシーンは本当に感動ものです。

 

驚くべきはその再現度でした。帰ってきてその「LIVE AID」のQueen演奏のシーンをYoutubeで観てみたのですが、フレディの細かやかな所作一つ一つだけではなく、ステージのセット(ピアノの上においてあるビールとか)など完璧に再現していました。

 

動画の途中から「あれ、これ映画の映像なのかな?」って思ったくらいです。

www.youtube.com

 

当時を知らなかった私ですらこんなに感動したんだから、世代の人、とくに「LIVE AID」をTV中継で見てた人なんかは身体中の水分全部出ちゃうくらい感動するのではないでしょうか。

 

それだけ素晴らしいラストシーンです。ぜひこれは大きなスクリーンで観てほしい。

 

以上。映画『ボヘミアン・ラプソディ』の感想でした。

 

Queenのことを全然知らなくても、音楽が好きなら誰でも楽しめる作品だと思います。実際私もQueenを全然知らない相方さんを連れていきましたが、観て良かったと言ってました。

 

しつこいですが、ぜひ映画館上映している間に足を運んでみてください。まだ間に合います!

 

 

*1:Filmarksより引用