【読書感想】『マンガでわかる! 幼稚園児でもできた!! タスク管理超入門 』
タスク管理とは何か?どうやったら良いのか?をサクッと知りたい人にオススメの一冊。
本の概要
著者の岡野 純氏は会社員として勤める傍らマンガを書かれているパラレルワーカー。プライベートでは2児の父親という顔も持っています。
本書以外にも『マンガでわかる! 情報整理術〈超入門〉』や『4コママンガで誰でもわかるEvernote超入門』などが著書にあり、マンガをベースに仕事術や情報整理のノウハウについて発信している作者さんです。
マンガでわかる! 情報整理術〈超入門〉 impress QuickBooks
- 作者: 岡野純
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/06/04
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
4コママンガで誰でもわかるEvernote超入門 impress QuickBooks
- 作者: 岡野純
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2012/02/08
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
本書は、著者自身をモデルとしたサラリーマンパパのじゅんが、奥さんであるモモさんの指導のもと子供2人と一緒にタスク管理を学んでいくストーリーになってまいます。
こんな人にオススメ
- タスク管理をしてみたいけどって具体的に何をやったらいいかわからない
- 短い時間でタスク管理について学びたい
本書を読むことでタスク管理の基本を学ぶことができます。しかもマンガなのであっという間に読めます。多分30分もかかりません。
なので、「日々の仕事に追われて自由な時間を確保できない」「ストレスが溜まってる」「でもタスク管理のビジネス書一冊を読む気力もない」なんて人にはピッタリの一冊。
また、「もうある程度タスク管理のノウハウを知ってるよ」とか「タスク管理に関する本読んだことあるよ」って人でも、マンガゆえに短い時間で復習できますし、後述する"コンテキスト"という概念については、一読の価値があると思います。
この本の良い点!ズバリ3つ!
- マンガなのでサクッと読める
- 「"全部洗い出す"→"分類する"→"実行する"をキチンと分ける」大切さについて書かれている
- "コンテキスト"について書かれている
1.マンガなのでサクッと読める
冒頭のでも述べましたがマンガであることで、サクッとエッセンスを理解できるはグッドポイント。
特に本書では、タスク管理のやり方をカレー作りや子供たちの片付けなど身近なところを例にして説明してくれるので、よりわかりやすいです。
2.「"全部洗い出す"→"分類する"→"実行する"をキチンと分ける」大切さについて書かれている
この本ではタスク管理の基本の考え方でありながら、かなり重要な「"全部洗い出す"→"分類する"→"実行する"をキチンと分ける」ことについて、ちゃんと説明してくれてます。
コレ、すっごい大事。
どういうことかというと、タスク管理ではまず何より抱えているタスクを一旦全部、大きいものから小さいものまで、ぜーんぶ洗い出すことがとても大事です。
この洗い出すフェーズでは分類しません。「これは優先度が高いからすぐにやらなきゃ」「これは雑用レベルだけど、こっちはプロジェクトに大きく関わるタスクだ」とかは一切考えてはいけません。
洗い出すフェーズでは、とにかく全部出しきることに集中するわけです。
そして、全部洗い出した後に、優先順位をつけたり、細かいタスクをまとめたり、と分類します。
最後はその分類したタスクを無心で消化する=実行する。これがタスク管理の大きな流れです。
この流れ、大切なんですけど意外とみんなできてない。(ワタシも含めて…。)
この「フェーズを分ける」考え方って別にタスク管理に限らず、どんな仕事でも効率よくやるために必要ですよね。
例えばブログ執筆。書きたいこと・書くことを考えながら書いたり、何かを調べながら書こうとすると、とてつもなく時間がかかります。
「書きたいこと・伝えたいことを決める」→「伝えるための根拠となるデータを集める」→「伝える順序や構成を考える」→「書く!!」というようにフェーズを分けて、そのフェーズ単位で集中した方が結果的に早く書けます。(今のワタシができてるかどうかは置いておいて……。)
タスク管理を何のためにやるか?それは日々の生産性を高めて、ストレスを小さくしたり、自分の時間を取り戻したいからですよね。
そのためには、この考え方を必ず知っておかなければなりません。
3."コンテキスト"について書かれている
最後のグッドポイントはコンテキストについて、書かれていたことです。
このコンテキスト。実はワタシもこの本を読んではじめて知った概念で、「タスクを実行するときにふさわしい環境や状況」のことを指します。
例えば、「コーディングをする」というタスクがあったとします。このタスクが含まれるTODOリストを朝の通勤電車の中で見ても、その場にパソコンがないのでこのタスクは消化できません。
するとそこで「このタスクは今ここで実行可能なのか?」という無駄な判断が入ってしまいまい、生産性が落ちてしまうわけです。
したがって「コーディングをする」とうタスクはパソコンがある自室、会社、または会社にいるであろう09:00-18:00という時間帯、といったコンテキストのもと消化すべきタスクになるわけです。
コンテキストの分類の切り口は人それぞれです。前述の例であれば自室と会社は場所ですし、09:00-1800というのは時間に着目した切り口です。
本書では大まかに「朝・昼・夜」といった時間での分類を推奨していましたが、自分にとってやりやすいコンテキストの分け方を考えてみるのが面白いかと。
このコンテキストについて、知れただけでも本書を読んだ価値があったと感じてます。タスクをただ洗い出して、TODOリストに落とし込むだけでは不十分で、そのタスクをいつ消化すべきかまで意識する必要がある、というのは目から鱗でした。
何冊もタスク管理術の本を読んでますが、「やることを書き出してTODOリストを作れ!」と書かれてる本は多くあれど、「コンテキストを意識しろ!と書かれた本はこの本が初めてでしたね。
ただ、ワタシもコンテキストは時間で分類した方が汎用性があると思っており、であれば、TODOリストではなくスケジュールまで落とし込んだ方が良いと考えてます。なのだワタシはタスク管理にTODOリストは使ってません。
TODOリストを使わず、タスクをスケジュールに落とし込むメリットについては、この記事で紹介してる本を読んでみてください
一言感想
たまたまprime readingで発見し、「マンガだし、無料だし」と軽い気持ちで読んだ本書でしたが、新たに得られたこともあり、読んで良かったと思ってます。
マンガだろうと何だろうと、ポイントとなる情報が入っている書籍であれば、自分のためになるんだなと改めて感じさせられた一冊でした。