社会人で働きながらもやっと応用情報技術者試験合格した私が実践した、2つの対策
どうも。ありひとです。初めて取った資格は小学校の頃取った漢検3級です。
私、一応SEをやっており、ITに携わる仕事をしております。
そして、先日ITエンジニア向けの資格試験「応用情報技術者試験」に合格しまして、晴れて応用情報技術者になれましたので、その軌跡を残しておきます。
同じように応用情報合格を目指している方で、かつ日々の業務が忙しくて、思うように勉強できないって人に向けて、少しでも参考になればと思います。
- 応用情報技術者試験とは
- 毎回お布施のように受験していた
- 勉強法①:午前問題対策は通勤電車でひたすら応用情報 過去問道場
- 勉強法②:午後問題対策は『応用情報技術者 午後問題の重点対策』で決まり!
- 過去問題集は必要ない?
- 社会人で働きながら確保できた勉強時間は46時間程度
- 最後に大事なアドバイス
- まとめ
応用情報技術者試験とは
Wikipediaによると以下のように説明されています。
応用情報技術者試験(おうようじょうほうぎじゅつしゃしけん、Applied Information Technology Engineer Examination、略号AP)は、情報処理の促進に関する法律第29条第1項の規定に基づき経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分。
対象者像は「高度 IT 人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT 人材としての方向性を確立した者」。情報処理技術者試験制度のスキルレベル3(スキルレベルは1~4が設定されている。)に相当する。
ITエンジニア向けの国家試験である情報処理技術者試験の1つです。一応、国家資格なんですね。
IT系の仕事に携わる人が、まず登竜門的に目指す資格「基本情報技術者試験」の上位的な存在と言えます。
毎回お布施のように受験していた
私の会社では、一応基本情報技術者(以下、FP)は入社後に必須扱いの資格となっており、私も入社した3年前の秋*2に合格することができました。
応用情報技術者試験(以下、AP)については、必須ではないものの、まぁちゃんと勉強すれば取れるよね、取っておくといいよねという位置づけになっております。少ないながらも報奨金も出ます。
ただ「ちゃんと勉強すれば取れるよね」と言いましたが、逆に言うと「勉強しないと受からない」難易度です。
私もFP合格後、次の春からAPを受験申込みをしていたのですが、日々の忙しさを理由に毎回ほぼノー勉で挑んでおり、当然ながらいつも撃沈しておりました。
受験料は5,700円と決して安くない金額なのですが、毎年IT業界へのお布施だとか最新の過去問をGETしに行くんだとか自分に言い聞かせてました。
流石に愚かすぎると思いまして、今回は一念発起してきちんと勉強し、晴れて合格したわけです。以降ではどんな勉強をどれくらいやったかを説明します。
勉強法①:午前問題対策は通勤電車でひたすら応用情報 過去問道場
APは基礎知識を記号選択形式で問われる午前問題と、各分野ごと記述形式に問われる午前問題があります。
まず午前対策ですが、応用技術者試験ドットコム様の過去問道場をひたすらやりました。
上記のサイトはAP受験者にとって、とても有名かつ役立つサイトで、過去の午前問題を一問一答形式で取り組むことが可能です。しかも問題ごときちんとした解説付き。
スマートフォンにも対応しているので、通勤電車の中やちょっとした空き時間にポチポチ問題を解くことができます。
アカウントを作れば、自分が解いた問題数、正解数を記録してくれ、不正解だった問題のみ復習することも可能です。
やってるとわかるのですが、午前問題は過去問がかなり流用されています!
数年分挑戦して見ると、「あれ?この問題、他の年度でも出たな……」ってのがわんさか出てきます。
なので午前は空き時間を利用して、とにかくこのサイトで問題を繰り返し解けば十分な対策になるはずです。
ポイントはあまり古い年の問題まで出題範囲に入れないこと。
過去問道場を始める際に、出題する過去問の年を選択することができるのですが、せいぜい直近から3年分の春と秋の2回で十分です。
多いとそれだけ一周するのに時間がかかってしまいますし、母数が多いので「まだこんなにあるのかぁ」とモチベーション低下にも繋がってしまいます。
それよりかは、3年分をきっちり一周終えて、そのあと復習モードで間違った問題まで完璧に解答できるまで繰り返す方が良いと思います。
勉強法②:午後問題対策は『応用情報技術者 午後問題の重点対策』で決まり!
午後はこの本をやり込みました。
2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)
- 作者: 小口達夫
- 出版社/メーカー: アイテック
- 発売日: 2017/12/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
こちらも有名な問題集なのですが、各分野ごとに8〜12題程度、過去に出題された問題が収録されています。
本書のいいところは、どう解答を記述したらいいかを設問ごとに詳しく解説してくれる点です。
午後問題は記述形式ということもあり、慣れないと限られた文字数に解答をまとめるのがなかなか難しいと感じかと思います。
この問題集では、「設問のどこに着目し、それをヒントにどう問題文からキーワード探すのか」といった解法の流れをきちんと追ってくれます。
ポイントはまず本書を一周解いてみて、苦手分野をバッサリ切ってしまうこと。
これはもう第一印象でいいです。やってみると「難しそうだけど、問題文きちんと読めば少しは手が動きそうだ」と思える分野と、「あ、こりゃ絶対わからんわ。解説読んでも理解するのに時間かかりそう」って分野がわかると思います。
後者はいさぎよく捨ててしまいましょう。
実際私もアルゴリズムと財務系のやつは切りました。
時間は限られているので、範囲は絞って勉強する!これが大切です。
ちなみにこの参考書は毎年最新版が出版されるのですが、別に最新版である必要はないと思います。
正確にはAPは2015年の秋より傾向や出題範囲が若干変わったので、それ以降に出版されているバージョンであれば、問題ありません。
事実私も今回2017年版をBOOKOFFで見つけ、それをやりこんで合格しました。
やや値が張るので、中古で見つけた、または周囲にすでに合格した知人がいてお古を譲ってもらえるなどの状況であれば、気にせずそれを使いましょう。
なぜならば午後問題は午前と違って、過去問と同じ問題は出ません。本書を通して問題を読み解く力が身につけばよいかと思います。
過去問題集は必要ない?
実は上記の『午後問題の重点対策』以外に、下記問題集も購入したのですが、結局やりませんでした。
平成30年度【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
- 作者: 加藤昭,高見澤秀幸,矢野龍王
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/12/16
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
『〜重点対策』がすでに過去問から出題されてますし、お布施を納めるためとは言えど何回か受験していたので、時間感覚や試験全体の流れはなんとなくわかっていたので。
今まで一度も受験したことない、通しで午前から午後まで問題を解いたことがないという方は一度は時間を測って一通り解いてみることをおすすめします。
結構長いですよ……。
社会人で働きながら確保できた勉強時間は46時間程度
参考になるかわかりませんが、私の勉強時間は46時間程度、一日平均は31分でした。
平日の通勤電車の中で過去問道場で午前対策、土日どちらかで腰を据えて『〜重点対策』で午後対策という流れでした。
通勤時間を活用していたので、そこまで平日の勉強が負荷になった印象はありません。
最後に大事なアドバイス
終わってみて、特に大事だなと思ったことはわからない午前問題があった場合、徹底的に復習することです。というのも午前問題をきちんと勉強することは午後対策にもなるからです。
午後問題は確かに応用なのですが、午前で問われるような基礎知識を抑えておけば、あとは問題文から導けるパターンが多いです。(この辺は『〜重点対策』でも何度も強調されています)
逆に前提となる基礎知識がおろそかだと、最初の設問でコケてしまい、ほとんど点が稼げなくなってしまいます。
午前対策が午後の正答率アップにつながると思えば、モチベーション高く勉強することができるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
- 午前対策:応用技術者ドットコムの過去問道場
- 午後対策:応用情報技術者 午後問題の重点対策
この2つ の対策で私はAP合格することができました。
経験者としては、再現性ある勉強法だと思っていますので、ぜひ参考にしてみてください。