無機質にアウトプット

読んだ本や観た映画の感想を書いていきます。

【読書感想】『必要十分生活』| "多すぎず、少なすぎず" がなぜ快適なのか?

 

こんにちは。ありひと(@rihito_ymoymo)です。

2019年始まったばかりだと思っていたのですが、早くも2月が終わっちゃいましたね。あっちゅーまや……。

1月行く、2月逃げる、3月去るなんてのは、よく言ったもんです。

 

さて、新年始まってから心機一転気持ちの切り替えをしていきたい!新しい習慣を身につけて今年こそ生活を充実させたい!そんな思いから「断捨離系」「習慣系」の本を読み漁っております。ちょっと自己満気味ですがね……。

 

今回はその中から「断捨離系」の本、たっく著の『必要十分生活』を紹介します。

 

巷に溢れる断舎離本のようにただ闇雲にモノを減らせばよいわけではなく、自分にとって最適な「必要十分」な状態にすることの重要性を説く本です。

 

必要十分生活

必要十分生活

 

目次紹介

・はじめに
・なぜ散らかるのか
・必要十分である状態
・まずは机の上を確認
・机の上を運ぶ
・机の上に不要なもの
・プリンターはいらない
・買いだめは危険
・“書類の処分の仕方
・思い出は思い出して楽しむ
・お風呂場は毎日すべて洗う
・洗面所に置くものは一日一回ルール
・靴は3足
・下着は3枚
・バスタオルは不要
・本は、読む本だけ手元に置く
・服は強制ローテーション
・会社のサイドキャビネットはいらない
・不要なものの処分のしかた
・音楽はデジタルで管理する
・必要十分生活テスト
・必要十分生活は頭をつかう
・自分と相手の領域を区別する
・ついつい捨てられないものの処分例
・おわりに

 

「必要十分生活」とは?

タイトルにも使われている「必要十分」という言葉について、著者のたっく氏はこう表現しています。

「必要十分」というのは、これ以上増えると余計だし、これ以上少ないと足りない、という状態のこと。

モノが必要数分だけ最適にあるのでバランスが取れているため、散らかりづらい快適な生活が送れるというのです。

 

なぜモノの数を最適化する必要があるのか

この手の断捨離本や片付け本では、よくモノを減らすことで生活が良い方向に向かっていく的な表現がされます。

 

本書はやたらめったら捨てろ!という主張ではないですが、それでもやはり、モノの数を最適化することで身の回りの環境に良い影響を与えると書かれています。

 

ではなぜモノの数を最適化する必要があるのでしょうか?本書序盤の章「まずは机の上を確認」でこう書かれています。少々長いですが、私はこの文章に出会えただけでも、この本を読んだ価値があったと感じました。

机の上を見てみてください。ペン立てにずっと使っていないボールペンが入っていたりしませんか?

 

もう不要と思われる書類や、いつ詰め替えるか分からないホッチキスの針、もう何のことか分からないけど捨てられないメモ、一度も読んでいないけど捨てられない本などはありませんか?

 

そのようなものは、見るたびに一瞬ですが「ああ、これをどうしようかな」という気持ちになり、少しずつあなたの元気を奪っていきます。そして、本当に大切な人に優しくしたり、一緒に楽しく過ごす時間や余裕を奪っていきます。

つまりモノが多過ぎたり、散らかったりしている、それだけで私たちはそのモノに対してなにか判断や選択を迫られてしまい、疲れてしまうんですね。本書では「元気を奪う」という表現がされていますが、DAIGOさんの本とかを読むと脳科学的にも正しいようです。

 

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

 

 

本書の良い点

本書の良い点は、モノを必要十分にすることによる恩恵を伝えるだけではなく、どうすれば必要十分な状態になるかが具体的に書かれてる点です。

つまり、実践しやすい本だということです。

 

例えば目次を見るだけでわかるように「プリンターはいらない」「バスタオルは不要」など必要十分な生活を送るための基準=ルールが具体的に書かれています。

 

ポイントは、このルールが正解というわけではないということです。著者もこう伝えています。

本書を読んでいただくにあたって注意していただきたいのは、本書は解決方法を提示しているのではないということです。「こういうルールを作ってみたら、こんな結果になったよ」という実例集と思って読んでください。他人が作ったルールは役に立ちませんし、何より面白くありません。ご自身のこれまでの経験から、自分なりのルールを作って、試行錯誤してみてください。

 

生活スタイル、環境は人によって千差万別。本書で紹介されている事例を実際試してみて、自分の中にピッタリハマる「必要十分」を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

それでは今日はこのへんで!次回もよろしくどーっぞ!

ありひとでした。