無機質にアウトプット

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【ネタバレあり】『トイストーリー3』感想 | あらすじを一言でまとめたら、凄いひねくれてしまった

前回は久し振りに投資関連の記事を書いた。

元々は投資ブログとして、開設したこのブログだけど、今では雑多なアウトプットの場と化している。

 

それでも、イチ個人投資家としてインデックス投資家の祭典「インデックス投資ナイト2019」に参加できて、記事にも書けたことは純粋によかった。

 

ということで、今回は投資とは全く関係ない感想記事。

相方さんが動画配信サービス「Disney DELUXE 」に登録したのをきっかけに『トイストーリー3』を観たので、その感想を。

 

 

2010年と結構前の映画ということもあり、初めからネタバレありきでガシガシ書くので、まだご覧になってない方はご注意ください。

 

割とツッコンでるけど、よくまとまった感動作です。オススメ。

あらすじを一言でまとまる

長年働いた職場で不当な解雇を受けたから、新たな希望を持って転職した。けど転職先が超絶ブラックだったので逃げ出した。

 

こんなところだろう。

……。いやごめんなさい。ひねくれてて。でも実際そうだと思う。

 

ジェシー逹一向はリーダーである、ウッディの説得に耳を傾けず、勝手に新天地として幼稚園?保育園?に移ってしまう。

 

そこで幼い子供達にぐしゃぐしゃに遊ばれたのが嫌だったから、職場を変えてほしいと保育園ボスに嘆願する。しかし、それが通らなかったため脱走する。そんな流れ。

 

今回はそのボス、苺パフュームのおじいちゃんクマぬいぐるみ野郎がぐうの音も出ないほどクズヴィランだったのでよかったが、ジェシー逹の行動だけで見るとあんまり筋は通ってはないんじゃないだろうかと感じた。

 

実際、ジェシー逹が保育園に入る前に、その幼い子供達に苦しめられている別のオモチャがいたわけで、本当に正しくあるなら、そのオモチャ逹も一緒に救うか、ボスクマをやっつけて現状の独裁体制をぶっ壊すべきだったのではないか。(本作では、結果的にはそうなったが)

 

序盤から、ややネガティブな感想になってしまったが、アンディと仲間のことを常に思って行動してきたウッディの話を聞かない一向にどうしてもツッコミたくなってしまった。

 

ウッディのリーダーとしての成長を感じた

一方で、本作の主人公ウッディには終始好感を感じた。自分たちはアンディのオモチャであり、アンディのために尽くすことが仕事という確固たる軸を持ちつつ、常に仲間の気遣う姿はとてもよかった。

 

自分の言っていることを全く聞き入れない仲間逹に、時に激情することもあったが、そこも大変人間らしく(彼はオモチャだが)、カッとなっても心の底には必ず仲間の安全を心配する気持ちがある彼は、リーダーの鏡。

 

本作の1作目『トイストーリー』は1995年上映。ワタシは小学生になってからVHSで何度も1作目を観た。その時のウッディは典型的「俺がアンディの1番」「1番だからエライ」といった典型的「オレオレ」キャラだった。

 

トイ・ストーリー (吹替版)

トイ・ストーリー (吹替版)

 

 

 

1作目のときからアンディのオモチャの中ではリーダー格だったのだろうが、前作と本作とではリーダーとしての軸は全然違う。本作のウッディはあくまでアンディのため、仲間のために奮闘している。本作の最も良かったのはこのリーダーとして成長したウッディの姿を観れたことだ。(とはいっても、本作の最後でアンディがウッディを評するように、彼は元々仲間のことを1番に思える人間(オモチャ)なんだろう。1作目でも最後は大切なものに気づき、バズや周囲のオモチャを救った上でのハッピーエンドを迎えている)

 

本作のラスト、仲間とずっと一緒にいるためにアンディの元を卒業することを決めたウッディの決意には心打たれた。今でこそ続編がもうすぐ上映されるが、当時本作はトイストーリーシリーズ最終作的な位置付けで宣伝されていた気がする。そして、本作のラストはその触込みに負けない、素晴らしいラストだった。

(だから次回作は一抹の不安を覚えている。せっかく綺麗にまとまったのに……)

 

まとめ

ひねた感想になってしまったが、単品としも、シリーズ3作目としても、まとまりのある良作だった。次回作は不安があるものの、やはり楽しみの方が大きい。過去作すべて観られたということで心置きなく映画館に向かうことができそう。

 

おまけ

ピクサー映画は昔からそうだったのかもしれないが、今回本作を吹替版で観て、作中に出てくる看板や段ボールにかかれる手書きの文字がすべて日本語で書き直されてることに改めて感動した。

 

ディズニーの、もっというとピクサースタジオの日本への、または各国への配慮が素晴らしい。