【ネタバレあり】『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』| シリーズを一作も観たことない妻と観るスター・ウォーズ鑑賞会【第5弾】
前作の感想記事からだいぶ時間が経ってしまったが、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』を相方氏と観た感想を綴っておく。
この感想記事シリーズも今回で第5弾。エピソード7からの続三部作("シークエル・トリロジー"と言われているらしい)を除けばこの記事を入れてあと2つで一旦完走である。
**ネタバレありきで感想を書くのでまだ観てない方はご注意ください。**
一言あらすじ
アナキンはとにかくパドメが大好き
感想
本作の公開は2002年。前回のEP1が1999年だったので、3年ぶりの新作だったわけだ。(もう17年前の映画目であることにあらためて驚き……)
EP1は映画館で観なかったわたしだが、3年で少しは大人になったのか、本作の重要性というか映画館で観る意義を多少なり理解したのか、この作品は自ら両親にお願いして映画館に連れて行ってもらった記憶がある。
本作のハイライトは間違いなく終盤のヨーダvsドゥークー伯爵のバトルだろう。この闘いは我シリーズ中の我がベストバウトランキングでもかなり上位に位置する。
なによりヨーダだ。
劇場で観た時のわたしは
うぉおおおおぉおおぉ!!ヨーダァァ!マジかぁ!!!
そんなに動けたんかァ!ワレ!
って感じだった。
だってあのヨーダがですよ?
旧三部作ではパペット感満載だったあのヨーダがですよ?
ファービーとE.T.を足して2で割ったようなヴィジュアルだったあのヨーダですよ?
懐中電灯をR2-D2と取り合う姿なんて完全に老○爺ちゃんだったヨーダがですよ?
動く動く。そりゃもう動く。あの時の衝撃と感動たるや、わたしの映画史の中から一生消えることがないだろう。
そして、わたしが「SWシリーズをどの順番から観た方がよいか問題」で「上映順」を強く提唱する理由はココにある。
本問題はこれまでに多くのファン、映画好きによって議論されてきたテーマだろうから、今更わたしのような者が語るまでもないのだが、少しだけ書かせて欲しい。
「上映順」推奨派の根拠としてよく聞くのが
「時系列順で観ると、映像技術の落差についてけなくなるから」
というもの。これはまあ仕方ないというか、残念ながら正しいと思うが、どうもネガティブだ。
わたしとしては
「映像技術の進歩に伴い、若かりし頃の(そこまで若いわけじゃないが)ヨーダの活躍がご褒美的に観られる」
という方がポジティブな理由に感じる。言ってることは同じなんだけど。
でも実際、旧三部作であのパペットヨーダを先に観てるからこそ、本作EP2でのヨーダにエクスタシィを感じられるわけだ。
これが逆だと「まあ古い映画だから仕方ないね」にしかならない。
なのでわたしは圧倒的に「上映順」派というわけだ。
話が少し逸れたので、感想に戻る。ヨーダvsドゥークー伯爵戦のもつひとつ魅力的なところは、ドゥークー伯爵が相手として申し分ないこと。
本作初登場でありながら、
これらのスペックが観る側に只者ではない感を植え付ける。
こんなの勝てるわけないじゃん、って思ってるときに洞窟の脇からゆっくり登場するヨーダに、観てる側は大興奮するわけだ。
ライトセイバーの殺陣シーンも素晴らしい。アクロバティックに飛び回るヨーダの剣を、ドゥークー伯爵は手首のスナップを効かせた最小限の動作で防ぐ。
伯爵は対ライトセイバー戦に特化した型「マカーシ」の達人という設定で、流れるようにライトセイバーを振るう姿はとても美しい。
ライトセイバーの柄がステッキのように曲がってるのも厨二心をくすぐる。傘を伯爵のライトセイバーに見立てて振り回した記憶がある読者様も多いのではないか。少なくともわたしはあって、マスター母にとても怒られ、フォースライトニングされた。
前作EP1ではダース・モールが両端から刃出るタイプのライトセイバーを使ったり、本作では伯爵の杖型が出たり、アナキンはシリーズ初の二刀流を見せてくれたりと新三部作ではライトセイバー戦への工夫があって面白い。
ベースとなる殺陣の演技も格段に向上しているので、新三部作3作品ともライトセイバー戦は見応えがある。(旧作のあのぎこちない、大振りでダサい感じも味があって好きですが)
ということで、ヨーダvsドゥークー伯爵戦しか語ってないけど、今日はこの辺で。
余談
ニコニコ大百科によると伯爵を演じクリストファー・リーは陸軍中佐を父と名門貴族出身の母を持つガチで伯爵と呼ばれるにふさわしい貴族エリートらしい。
英語を含め8ヵ国語を喋られたり、剣術も本当に長けてるらしく、スタントマンなしでアクションをこなす高い身体能力を持っていたとか。(SWシリーズでは高齢のため、アクションシーンは顔のみ合成した)
なるほど。あの漂う気品や余裕のある風格は本物だったわけだ。やっぱりそういう雰囲気的なところは滲み出るものなのね。