「生活防衛資金」と「無リスク資産」とか考えてたら眠れなくなったって話
こんにちは。ありひとです。好きなメカゴジラは初代です。
かなり久々の更新となってしまいました。
ブログを開設してだいたい2ヶ月弱。未だに記事数か10も満たない超弱小ブログの管理者なわけですが、つくづく感じるのが書き続けることの大変さです。
ほぼ毎日更新してているブロガーさんをTwitterで見る度にすごいなと感じます。時間の使い方が上手いんだろうなと。
私も見習っていきたいところです。
結構、毎日思ふことはあるんです。そりゃそうですよね。生きてれば人間、色々考えます。
しかし、いざブログのネタにしようとすると「こんなこと記事にしてもなぁ」ってブレーキがかかってしまいます。
でも多くの有名ブロガーさんも「最初は書け!とにかく書け!」と仰ってるので、もう少し記事にするまでのハードルを下げていこうかなと。
ということで、今日は「無リスク資産」と「生活防衛資金」について思ったことの記事です。
ちょっと悩んでるんですけど、結局あんまり自分の中で答えが出てないですよね。
なので、読まれた方には「結局なんやねん!」って思う方がいらっしゃるかもしれませが、生暖かく読み進めてやってください。
できれば、「自分はこう考えてるよ!!」って意見とか貰えるととても嬉しかったり。
「生活防衛資金」とは
そもそも生活防衛資金とは何か、復習しておきます。生活防衛資金とは、リストラ、病気や災害に見舞われても自分と家族の生活を守るためのお金です。
要は、生活資金でも投資用の資金でもなく、いざというときのために確保しておくお金です。
「生活防衛資金」というのは怪獣映画に出てきそうな中々いかついワードですが、初めて使われたのは木村剛さん『投資戦略の発送法ーゆっくり確実に金持ちになろう』の中でだとか。
私も原著の本を読んだことなはないですが、多くの投資入門書で重要性が説かれているのを目にしています。
生活防衛資金はいくら必要か
これもよく議論されるテーマです。人によって「生活費3ヶ月分で十分だ」とか「2年分はほしい」とか色んな意見があります。どの程度お金を確保しておけば安心できるかは、人それぞれなので答えがあるものではないのでしょう。
ちなみに、私は生活費半年分くらいでいいのかなと思ってます。
無リスク資産とは
今度は無リスク資産についてです。これはその名の通りリスクがない資産のことですね。具体的には債権や現金です。
投資家はこの無リスク資産をアセット・アロケーションに組み込むことで自分のリスクをコントロールする必要があります。
「生活防衛資金」「日々の生活費」「無リスク資産」「まとまって必要なお金」お金の色分けにこんがらがる
今日の本題である私の悩みです。
きっかけはぼちぼち本格的に結婚資金について考えようと、自分の資産を眺めていたことが始まります。
私は主に自分のトータル資産を以下のように分けられると考えていました。
- 生活防衛資金
- 日々の生活費
- 無リスク資産
- リスク資産
生活防衛資金と日々の生活費を「資産」という言葉で表すのは、微妙な気もしますが、要は自分の持ってるトータルのお金(または投資信託)の区分を作ると上のようになるということです。
さて結婚資金を考える上で、悩むのはどこからそのお金を出すかです。
生活防衛資金はいざというときのお金なので日頃からお金について考えるとき登場人物としてでてきません。今回も出てきません。
日々の生活費、これもいいでしょう。生活のためのお金なので、ここからは出せません。
残るは無リスク資産とリスク資産です。ここで私は「はて……」と思い始めました。
私は債権は買わずに無リスク資産を現金として持っています。なので、最初はその現金を結婚資金に回そうかと思っていました。
しかし、その現金を含めたアセット・アロケーションを組んで考えているため、現金を切り崩してしまうとアセット・アロケーションが崩れてしまい過剰なリスクを負うことになります。
かといってリスク資産は基本的に長期投資のためのものだから、売りたくないわけです。
あれ……。みんなはどうしてるんだろう。結婚資金に限らず、車とか家とかってどこからお金を出してるんだろう。みんな、もしかして
- 生活防衛資金
- 日々の生活費
- 無リスク資産
- リスク資産
- まとまって必要なお金
的な幻の5人目(ファイブマン)がいたりする?
そうなると余剰金を無リスク資産、リスク資産、まとまって必要なお金の3つに分けて貯金なり投資なりしてるっとこと??私、そんなに余剰金ないよ?
いや、それは逆に言うと私が余剰金を投資に回し過ぎってことになる?
うわっ、私の投資金額、収入に対して多すぎ……的な?
本当は余剰金 - まとまって必要なお金 = 投資金額にしなきゃいけなかった?
とかをず〜っとグルグル考えてたら、夜がだいぶ更けていたのでした。
ほったらかし投資を志すインデックス投資家として、なんと愚かな行為をしてしまったのか。
無理やりまとめ
グチャグチャと書きましたが、結論、私の解としてはアセット・アロケーションを崩さないようにリスク資産からも切り崩すしかないんだと思います。
言っても、そこまでリスク資産が積み上がってるわけではないので、長い目で見ればそこまで気にすることはないのかなと(信じたい)。
ただ今後の方針として「5.まとまって必要なお金」を考えた上で月々の投資金額は考えないといけない気がしています。
例えば、子供の教育資金。これも学資保険には入らない方がいいとか、投資信託の運用で調達するのがいいとか様々な意見があります。
しかし、用途が明確になっているお金については、やはり無リスクで堅実に貯めるというのが基本なのかなと私は思います。
そうなるとリスク資産を切り崩さないためには、無リスク資産とは別の色分けをした現金が必要になるのかなと。
こうやって改めて文章に書くと、私は頑なに3と4の資産については触れたくない資産なんでしょうね。ひたすらバイ&ホールドしていたいんだなと実感。
みんなはどう考えているんでしょうかね。
私はこう考えているよって方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。
軽く調べて見たところ、「生活防衛資金」さえ確保していればあとは全部「リスク資産」って強者もいるみたいです。
結局、これも個人の哲学だ!ということなんでしょうね。身も蓋もない結論で申し訳ないですが。
あとがき
冒頭で、ブログ記事を毎日更新している人はすごい!という話をしました。
青いノボル(@sindanindex)さんもその一人で、投資や資産形成について、いつも濃い内容を書かれています。等身大で身近な内容の記事がとても勉強になります。
中には1日2、3記事上げる強者もいらっしゃいます。
赤いライジングスター(@redrisingstar7)さんは毎日欠かさず2〜3記事あげてらっしゃいます。内容は投資や時事ネタがメインです。
文章が短くまとまっており、私もよく読ませていただいています。
他人と比べるものではないですが、「毎日更新」はブロガーとしての1つの目標なんですよね。現状ほど遠いですが…。
せめて週一更新を目指したいなぁと思うこの頃です。まずは文章化することになれていかないとですね!
ということで、今日も読んでいただきありがとうございました。
この次もよろしくどーぞっ!
【図でわかる】アセットアロケーションとポートフォリオの違いってなに?
どもー。ありひとです。
今日は資産運用におけるアセットアロケーションとポートフォリオの違いについて、書きます。
何言ってんの?そもそも全然違うものでしょ?
とツッコめる方は、この記事はお役に立てません。ブラウザの戻るをクリック or タップしてください。
というのも、お恥ずかしいことに私は最近までこの2つの違いをきちんと理解していなかったようなんですね。ほぼ同義語だと思っておりました。
なので整理を兼ねてこの記事でまとめていきたいと思います。
- アセットアロケーションとポートフォリオの違い
- アセットアロケーションとは
- 投資家にとってアセットアロケーションは超重要
- じゃあポートフォリオって?
- どうして私はアセットアロケーションとポートフォリオを混同していたか
- まとめ
- さいごに
アセットアロケーションとポートフォリオの違い
今回はわかりやすく図にしてみました。まず下の図がアセットアロケーションです。
次にこっちがポートフォリオです。
違いが伝わりますか?
さすがにこれだけじゃわかりませんよね。もう少し詳しく説明します。
アセットアロケーションとは
そもそもアセットアロケーションとは何でしょう。アセットアロケーションとは、日本語では「資産配分」と訳され、資産をどういった形でどれだけの割合で配分するかを決めることです。
例えば最初の図で言えば、全資産を「国内株式」、「新興国株式」、「先進国株式」という形でそれぞれ30%、40%、30%ずつ配分しているアセットアロケーションを意味します。
今回は説明を簡単にするために、図には株式しか登場していませんが、資産の形は他にもいっぱいあります。
これらの資産の形をアセットクラス(資産クラス)と言います。もちろん、現金も立派なアセットクラスです。
したがって、アセットアロケーションは「自分の全資産をどのアセットクラスで、どれだけの割合持つか決めること」と言い換えることができます。
投資家にとってアセットアロケーションは超重要
このアセットアロケーションは投資家にとってとても重要です。なぜならば、得られるリターンや負うリスクは、アセットアロケーションによって決まってくるからです。
インデックス投資家ブロガーの大御所、水瀬ケンイチさんも著書でこう述べています。
銘柄選択や投資タイミングではなく、資産配分によって投資結果がほぼ決まってしまうということなのです。
これはれっきとした研究結果だそうで、様々な論文で同様の結果がでてるのだとか。
直感的にも、株式100%で資産を持っているより株式50%、国債50%で持ってた方が安全な気がします。でも儲けた時も小さそうですよね。
このようにアセットアロケーションを変えることで、リターンとリスクを決めることができます。
したがって、目指すリターンと自分が許容するリスクを考えて、アセットアロケーションを決めることが投資をする上で重要なわけです。
じゃあポートフォリオって?
アセットアロケーションが何か、分ってもらったところで再度2番目の図を見てください。
この円グラフも「国内株式」30%、「新興国株式」40%、「先進国株式」30%の資産の割合を表していますが、こっちは具体的な金融商品が書いてあります。
そうです。アセットアロケーションを、具体的な金融商品で表現したものがポートフォリオです。
国内株式というアセットクラスの金融商品はたくさんあるわけです。その中から自分が気に入った、よいと思う商品を選択して、ポートフォリオを組んでいくわけです。
どうして私はアセットアロケーションとポートフォリオを混同していたか
投資に目覚めたての頃に、松井証券主催の俺のPFセミナーというイベントに参加しました。
有名な投資ブロガーのポートフォリオを公開し、ご本人様のトークセッションがあるという贅沢なイベントだったのですが、そこで公開されていたのは今思えばポートフォリオではなく、アセットアロケーションだったんですね。
でも、ガッツリ「ポートフォリオ」ってタイトルついてたこともあり、素人の私は勘違してしまったのです。
それからずっと混同したまま使ってたのですが、ある時コチラのブログでのQ&Aのコーナーを読んで自分の理解が誤っていることに気が付きました。
やっぱり、同じように勘違いちゃう人っているんですね。勉強不足を反省する反面、ちょっと安心。
ちなみに上記のサイト「ノーロード投資信託ガイド」様はインデックス型投資信託を主軸に、投資に関して質の高い情報がまとまっている超優良サイトです。
ぶっちゃけこのサイトを良く読むだけで初心者の人でも十分投資は始められるんじゃないかと思います。投資に興味ある方はぜひ一度アクセスしてみてください。
まとめ
今回のまとめです
アセットアロケーションは資産配分のこと。自分の資産を現金、株式や債権といったた様々なアセットクラスのうち、どのアセットクラスでどの割合持つか決めること。
ポートフォリオは決めたアセットクラスを具体的な金融商品で表現したもの。
さいごに
用語って難しいですよね。ポートフォリオって英語で「肖像画」の意なので、アセットアロケーションの図でもポートフォリオって呼ぶのは、あながち間違ってないかもしれません。
どの資産クラスを、どれだけ持つか見るだけで、その十分その投資家のスタイルというか個性が見えますもんね。
実際、アセットアロケーションとポートフォリオをそこまで使い分けていないブログも多いように見えますし。
ただこのブログでは、この記事で紹介したように定義して使い分けていこうと思います。
そんでは、今日はこのへんで。
次回もよろしくどーぞっ。
私が投資について真剣に考えるようになったきっかけ② 投資ブロガーとの出会い
こんにちは。ありひとです。
今回は前回のつづきで、私が投資の世界って面白いな、真剣にやってみようかなと思うようになったきっかけについて書いていきます。
大ファンである山崎さんの出版イベントに参加
前回紹介した経済学者 山崎元さんの本を読んでから先生の大ファンになった私は、山崎さんの他の著書を読んでインデックス投資について、勉強する日が続きました。
今思えば、読んでばかりではなくさっさと実践すればよかったのですが、勉強が楽しかったんでしょうね。
山崎さんのtwitterもフォローしていた私は、ある日、山崎さんの出版イベントが家の近くで催されることを知り、大興奮!
光の速さで応募して、意気揚々と参加したのです。
この時ほど、都内に住んでいて幸せだと思ったことはなかったですね。
ちなみにその時出版された本がコチラ。
フィナンシャル・プランナー岩城みずほさんとの共著で、人生100年時代と言われる現代で個人がどれだけのお金を貯めておくべきかを算出する計算式「人生設計の基本公式」の提案している本です。
"生"山崎元にただただ感動
イベントは神保町のキッチンスペースで行われ、参加者は24名程度の規模でした。
こういったイベントに参加するのは初めてで、しかも投資やお金に関しては全くの素人だったのでとても緊張しながら臨んだのですが、参加者のレベルに関係なく楽しめる会でした。
内容としては、用意された食事・お酒を楽しみながら岩城さんと山崎さんのトークセッションを聞けるというもの。
お二人への質問コーナーもあり、私もわからないながらに質問させて頂きました。
トークセッションはもちろん有意義でしたが、私は生の山崎さんにお会い出来たことに感無量。
私としては有名人に直にお会いするのと一緒で、しかも一緒にお話しながらお酒を飲めるだなんて、、、終始興奮していた気がします。
ちゃっかり、サインとツーショットも撮ってもらったりしちゃいました。
マニアの世界にようこそ!投資ブロガーとの出会い
山崎さんに会えた!それだけで私にとって大きなイベントだったのですが、このイベントはもう一つ大きな価値を与えてくれました。
投資ブロガーという存在との出会いです。
投資ブロガーとは、自身の投資の運用実績や投資スタイルをブログ記事として書いている人たちです。投資スタイルは様々ですが、インデックス投資をメインでやっているブロガーさんが多いように見えます。
そのままですね。しかし、投資ブロガーって凄いんですよ!
何がどうすごいって、金融機関や金融庁が投資ブロガーの意見や記事を投資家の声の代表として尊重していることです。
言い換えると、投資ブロガーはその深い知識と圧倒的な発信力で、投資信託などの商品を売る側やNISAなどの制度を作る側に大きな影響を与える存在なんですね。
例えば、大手運用会社である三菱UFJ国際投信さんはブロガーミーティングというものを開催しており、定期的にブロガーとの意見交換を行っています。
他にも先日開催された金融庁主催のつみたてNISA促進イベント「つみフェス2018」では著名なブロガーの方々が登壇する場面もありました。
元来ブロガーっていうのは、ネットというある意味で閉じられたというか、アングラな世界で、コアな情報を届けたり、自分の考えを発信する人たちかなと思ってたんですが
ここまでブロガーが『公(こう)』の世界に影響を与えている分野って他にあります?
私は結構衝撃的でした。こんな世界があるだなんて。そしておもしろいなと感じたわけです。
そんな投資ブロガーの方とお一人、私はこのイベントでお話をさせてもらい、この世界の存在を知ったのです。
そのとき一緒にお話をさせて頂いた一人の女性投資家の方が言った一言が今でも忘れられません。 (その方自身はブロガーではないのですが、インデックス投資歴も長くブロガーの友人が多い方です)
「マニアの世界にようこそ!」
マニア。なんて甘美な響きでしょう。短い人生で何か一つ特化した分野を持ちたいと思うのは私だけではないはず。人はそれを達人、ヲタク、そしてマニアなどと呼んだりします。
自分もそんなマニアに憧れて、もっとちゃんと投資について勉強してみようと思うようになったわけです。
さいごに
前回と今回の2回に分けて私が投資について、真剣に向き合うきっかけについて書きました。
結局、その後マニアになるべく、すぐにブログを開設したりはしなかったですが(なぜなら、知れば知るほど玄人投資ブロガーの皆様の知識に圧倒されてしまい、自分がブログ書いたところで感が拭えなかったので…。)
まぁ自分の知識の整理のためにも、書いてみようかなと思いこのブログに挑戦しています。
できれば自分と同じくらいのレベルで、なんとなく投資や資産運用を始めたいって人に向けて一歩だけ前に進んだ、役立つ話を伝えていけたらなと思っているので、これからもよろしくどーぞっ!
ありひとでしたー。
私が投資について真剣に考えるようになったきっかけ① インデックス投資との出会い
こんにちは。ありひとです。
今回は投資に関する記事です。
過去の記事で紹介したように、投資始めたての頃の私は、無知ゆえに2つの失敗を犯してしまいます。
- NISA口座を銀行窓口で開設してしまう
- 手数料が高い投資信託を購入してしまう
しかも、タチの悪いことにそれが失敗とも思ってなかったんですね。
それどころか、お金のプロがいる銀行でNISA口座を作り、オススメの投資信託を買い、将来に備えいてる自分は若いながら立派だな、とそんな風に思ってました。
ははは。ちゃんちゃらおかしいですね。
今日は、そんな私が「自分の投資スタイルは間違ってるんだ!もっと勉強しなきゃいけない!」と思うようになったきっかけを書いていきます。
山崎元さんの本を読んでインデックス投資と出会う
転機となったのは経済学者 山崎元さんの『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んだことです。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
- 作者: 山崎元,大橋弘祐
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2015/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
購入した理由は、以前山崎さんのコラムを読んで、その内容に衝撃をうけたことがあり、それ以来山崎さんの本が気になっていました。
そのコラムの内容については、ゆくゆく書きたいなと思ってます。
さて、山崎さんの著書ということ以外はこの本について全く前情報は持ってなかったのですが、これが半端ない良書だったんですね。
どう良書だったのか、ここでは簡単に書きます。
(本ブログ初の書評記事はこの本と決めており、いづれそこでじっくり魅力を語るつもりです!)
まず、何よりわかりやすさが半端じゃない!!
この本は「お金に関してド素人」の大橋さんがお金のエキスパートである山崎さんに話を聞きにいくところから始まり、お二人の会話形式で進行していきます。
お金に詳しくない読者と同じ目線で投げかけられる大橋さんの疑問や悩みに対して、山崎さんがバシバシ答えてくれるので、痒いとところに手が届くように疑問が晴れていきます。
ポイントは会話形式というところです。
質問に対して、山崎さんのセリフとして回答が書かれているので難しい用語も素人にわかるように噛み砕いて説明してくれています。
なので要点がわかりやすいし、頭に入ってきやすい!
人間、話す時ってそんなに長く喋らず、エッセンスを伝えようとしますよね。
学会発表で自分の論文を音読する人はいません。要点だけ噛み砕いて伝えます。
それと同じことがこの本の中でも行われてるわけです。
さらに、この会話自体が面白い。
実は山崎さんは結構キレッキレの発言をする方です。乱暴な表現ですが毒舌に近いです(笑)
例えば、「家を購入すべきか」という大橋さんの質問に対してお二人はこんな会話をしています。
山「君は(家を借りるか、買うか)どっち派なの?」
大「断然、購入派ですね。だって、賃貸だと毎月、家賃を捨てていくものじゃないですか。それだったら自分のものになるほうがいいです」
山「一番、ダメな思考パターンだね。「自分のものになる」ということを過大評価しすぎ。君みたいなタイプは銀行の奴隷になるよ」
大「銀行の奴隷……、ですか」
こんなような会話が本書の所々で繰り広げられてます。
なかなかエッジの効いてますよね。そんな山崎さんと大橋さんの会話が小気味よく、スイスイ読み進めることができます。
気弱なインタビューア大橋さんと毒とユーモアを兼ね揃えた山崎さんの会話劇として楽しめる本でもあるわけです。
そんな名著読んで私は、次のことをこの本から学びました。
- 市場の動向を予測することはプロでもとても難しいことであり、市場の平均に長期的に投資するのが合理的
- 投資用の口座は(NISAを含めて)ネット証券で開設することがオススメ
- ポイントだけ抑えれば、投資は難しいものではない
他にも「保険に入ってはいけない理由」なども学んだわけですが、大きくは上の3つです。
このポイント1が、私が今実践しているインデックス投資と呼ばれるものです。
インデックス投資とは、日経平均など市場の平均値に連動するように投資する手法です。
もっと言えばその平均値と連動するように銘柄をパックした投資信託を購入する投資方法を指します。
例えば、日経平均との連動を目指すインデックス型投資信託を購入したとします。その投資信託は、日経平均が上がれば、値段が上がりますし、日経平均が下がれば、同じように下がります。
このインデックス投資の何がいいのか、というのはまた別記事でまとめます。
ざっくり言えば、
「自分でアレコレ考え、時間をかけて株を選んだとしても、結局市場の平均値を上回るリターンを得ることはなかなか難しい。それだったら市場の平均に委ねて、投資以外のところで人生を謳歌するべき」
これが山崎さんをはじめインデックス投資家がインデックス投資をオススメする理由になり、共通で持ってる基本理念です。
私もこの考えにとても感銘を受けました。
だっていくら儲けたくてもよくテレビとかで観るような、ディスプレイをたくさん並べて株価の動きを逐次見てるようなデイトレーダーになれる訳がありません。
仕事に、趣味に、日々の生活に忙しいですもん。
一方でインデックス投資はインデックス型の投資信託を購入して、ほったらかしておくだけ。
シンプルで誰もが続けやすい投資法なわけです。
インデックス投資の良いところは他にもあります。それはインデックス型の投資信託は手数料が安いんです。
お。どっかで聞いた話ですね。
そうなんです。ここで初めて私は投資信託の手数料を気にするという考え方を学び、今買ってる商品の手数料が高すぎることに気がつきました。
インデックス型投資信託は、連動している指数を構成する銘柄を機械的に購入するだけなので、運用会社の手間も少ないのです。
手間が少ないから、手数料も安い。これもシンプルですよね。
まとめ
以上のように、私は山崎さんの『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んでインデックス投資の存在と出会い、自分の投資スタイルを見直すきっかけになりました。
誰が読んでもわかりやすく、面白くお金について学べる本だと断言できますので、未読の方は是非是非読んでみてください!
実は、私が投資という世界により興味を持ったきっかけがもう一つあります。
今日は長くなってしまったので、その話は次回に持ち越したいと思います。
ということで、この次もよろしくどーぞっ!
映画『いぬやしき』感想(ネタバレあり) THE・日本の冴えないお父さんVS闇落ち高校生
どうも。ありひとです。
せっかくブログをやってるので人生初の映画レビュー記事を書いてみます。
投資ブログじゃなかったっけ?4記事目にして、主旨ズレてんぞ、とか野暮なことは言ってはいけない。
あらすじ
定年を間近に控える冴えないサラリーマン・犬屋敷(木梨憲武)は会社や家庭から疎外された日々を送っていたが、ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け、深い虚無感に襲われる。その晩、突如墜落事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった彼は、人間を遥かに超越する力を手に入れることに。一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神(佐藤健)は、手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。自分の意志に背く人々をただただ傷付けていく獅子神と、獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。強大な力を手に入れた二人が、いま、それぞれの想いで動き出す———
(Filmarksから引用)
ざっくり感想(ネタバレなし)
私は原作未読派であり、事前情報も予告のみで臨んだのですが、率直な感想として観に行ってよかったです。
ストーリーは冴えないオヤジが超常的な力を手にしてヒーローになっていく、という割りと先の読みやすい展開だと思います。
しかし、その超常的な力を使って人を救い、不器用ながらも家族を守ろうとする犬屋敷のキャクターには好感が持てましたし、闇に堕ちていく佐藤健の演技もハマっていたので、楽しめました。
特にクライマックスの新宿上空での戦闘シーンは、見ものです。
私は図らずとも新宿TOHOシネマズで本作を観てきたのですが、自分が今いる映画館や通ってきた道の上空で繰り広げられる空中戦は圧巻でした。知っている建物が壊される描写もGOODです。
一方で、これは邦画あるあるなのかもしれませんが、CGはやはりチープさを感じます。
予算規模的に、比較すること自体がナンセンスかもしれませんが、同じ空中を飛び回るヒーローである『アイアンマン』と比べてしまうと見劣りしていたのは否めません。
映画館の大スクリーンで観るからこその迫力があって、CGのチープさもカバーできている、そんな印象です。
結論として、映画館に観に行く程度には十分面白い。ただ後々レンタルして観るほどではないはないかなというのが感想になります。
以下、ネタバレありで感じたことをツラツラ書いてきます。未鑑賞の方はご注意ください。
ただ、ネタバレと言っても、各シーンの解説や細やかな考察はしていません。
その辺は巷の有名な映画レビューブログにおまかせします。
ここでは映画を通して私が感じたことを本当にツラツラ書いていますので、ご了承ください。
見出しは本作原作者である奥浩哉の代表作『GANTZ』にちなんで。
続きを読む投資信託の購入を考えている人必見!手数料が高い投資信託を買ってはいけない
こんにちは。ありひとです。
前回の記事で私が投資をスタートする上で、初っぱなから失敗してしまったことについて紹介しました。
実は、私の失敗はまだまだ続きます。今回も私の失敗談とそこから得られる教訓について書きます。特に、投資信託の購入を考えている人には役立つ失敗談ですので、是非読んでください。
今回の件から得られる教訓
例によって、まずは結論からいきましょう!
投資信託とは?
そもそも投資信託ってなんでしょう。知ってるよ!って方も多いかもしれませんが、当ブログでは誰が読んでもわかりやすい、やわらかい記事を書いていくことを目標にしておりますので、おさらいしておきます。
投資信託とは、一言で言えば投資家から資金を集めて、その資金をもとに運用のプロが株や債券を売買することで運用していく金融商品です。
運用会社は複数の投資家からお金を集めることで、大きな元金を投資に回すことができ、得られたリターンを投資家に返すことできます。
投資信託を購入したきっかけ
きっかけその① 投資セミナーに参加
NISA口座を銀行で開設したはいいものの、当時あまり投資をするつもりがなかった私は、しばらくほったらかしにしておりました。
そんな私に転機が来ます。ある証券会社主催の投資セミナーに参加してみたのです。
開催場所が仕事場から近く仕事帰りに参加できたこと、参加無料だったことが後押しとなり「なんとなーく勉強になるかな」ととても軽い気持ちで参加しました。
セミナーの内容は、「現在の年金制度だけでは老後のお金はまかなえない」「金利の低い今、銀行にお金を寝かせておくのはもったいない」といった投資による資産形成の重要性を分かりやすく伝えてくれるものでした。
今でこそ、よく聞く内容かなと思いますが、当時の私とっては十分新鮮で面白く、かつ危機感を煽る内容で、「こりゃ投資せんば!」とかなり焦ったのを覚えています。
単純ですね。
そして、そのセミナーの中で紹介されていたのが投資信託での資産運用でした。
まあそりゃそうですよね。無料のセミナーなんだから、自分たちが扱う金融商品の紹介くらいしますわね。
その時に紹介されのが、私が人生で初めて買うことになる投資信託「トレンド・アロケーション・オープン」です。
トレンド・アロケーション・オープン | 投資信託なら三菱UFJ国際投信
商品概要をまとめると以下のようになります。
- 世界各国の株式・債券・リート等の幅広い資産に投資するバランスファンドで、下落リスク対応、為替ヘッジをしながら「負けにくい投資」を目指すファンドオブファンズ型の商品
皆さん、読んで意味わかりますか?
セミナーで聞いていた私は全くわかりませんでした。
でも、下のような右肩上がりのグラフを見せられて「なんか良さげだ!」と漠然と思ったのです。
そのグラフが何を示しているのかもわからずに。
なかなかひどいですね。
きっかけその② 綺麗なお姉さんから電話が来た
セミナー後の私は、投資への熱が急上昇。良さそうな商品も教えてもらったことだし、すぐにでも投資を始めてみたいと思ってました。
そこに見計らったように電話をかけてきたのが、あの銀行窓口のお姉さんだったのです。
用件は「開設したNISA口座について、是非活用して欲しいので一度ご来店して頂けないでしょうか」とのこと。
さすがの営業力ですね。
嬉々として銀行に向かった私は、それこそドヤ顔でトレアロを購入したわけです。どうや私も勉強してんだぞ、と言わんばかりに。
イタいですね。
トレアロの何がよろしくないのか?
さて長くなってしまいましたが、今回のオチです。
トレアロを購入したことの、どこが失敗談なのでしょう。
下の図を見てください。
上の図はトレアロの交付目論見書(投資信託の説明書)の一部を抜粋したものですが、「運用管理費用」の「実質的な負担」という欄に1.17%とという数字がありますね。
実はこれ、投資信託を管理してもらうために、我々投資家が毎日支払い続ける手数料のことなのです。
毎日ですよ。毎日。
トレアロであれば、「管理のための手数料が年率約1.17%かかるよ」と書かれているわけです。
皆さん、1.17%って安いと思いますか?高いと思いますか?
一見安いと思うかもしれません。事実、私も最初はそこまで気にすることか?と思いました。
でも、これはやっぱり高いんです。
例えば、常に業界最低水準を目指すとうたっているeMAXIS Slimシリーズのバランス型商品『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』であれば、0.16%です。
結構違うでしょ?
実は巷の玄人投資ブロガーはこの投資信託の手数料というものに非常にこだわります。
なぜそこまでこだわるのか。私は以下のように理解しています。
「市場の動向を予測して売買なんて誰にもできない。だから投資家としては手数料が低い投資信託を選択し、リターンを最大限にすることが合理的な手法であるから」
もっとざっくりいうと、「市場はコントロールできないけど、手数料は商品の選択時点でコントロールできるよね。できるところは無駄をなくそうね」ってことです。
私も何冊か投資に関する本を読んでこの考え方を知り、今では実践しています。
そういう意味で無知だったあの頃、勢いで買った運用管理費用1.17%のトレアロを勝ってしまったことは、やはり私にとって大きな失敗だったわけです。
まとめ
今回も投資に関する私の失敗談を紹介しました。
手数料の高い投資信託は買わない。これはシンプルですが、とても重要な教訓です。
投資信託の購入を考えてる方は絶対気にしてみてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回もどうかよろしくどーぞっ!