【ネタバレあり】映画『インクレディブル・ハルク』 | MCUマラソン始めます!
突然だが、ワタシには令和に入って何よりもまず掲げた目標がある。
#アベンジャーズ_エンドゲーム やっと観てきた!!
— ありひと (@rihito_ymoymo) 2019年5月1日
まさに集大成って感じ。
令和の目標が決まった。
MCU作品全部見直すぞー!!#映画
飛び飛びで観ていたMCUシリーズが一旦、先日『アベンジャーズ エンドゲーム』という形で集大成を迎えた。
その凄まじい終幕に大変感動したこともあり、前々からやろうと思ってたMCU作品制覇を目指す。
(Prime Videoでゴジラシリーズもほぼ無料なので、実はゴジラマラソンもしたい。時間はいくらあっても足りないね)
幸運にも先日相方さんが動画配信サービス「Disney DELUXE 」に登録したので、ある程度の作品を定額で観ることができる。このチャンスに乗らない手はない。
ということでMCUシリーズ『インクレディブル・ハルク』を観たのでその感想について書いていく!
本作はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの2作目に位置する。ちなみに1作目は『アイアンマン』になり、どちらも2008年に公開されている。
……という認識だったが、この記事作成にあたってウィキペディアを見直してみると『アイアンマン』の日本での公開は2008年9月27日、『インクレディブル・ハルク』は同年の8月1日と書いており、まさかの本作の方が先に上映されてた。
時系列的にも、作品の演出的にも、本作を先んじて上映する意味は感じられないが、配給会社の都合なのかな?
ところで1作目の『アイアンマン』から観ないのか?というツッコミは至極当然なのだが、『アイアンマン』は私がMCUというコンテンツを認知する前から何回か観ていたので、今回は飛ばしてしまった。
(正確には、せっかくシリーズを通すのだから改めて『アイアンマン』からちゃんと観ようと私は提案したのだが、相方さんに却下された。
「どうせ2人で観るなら、どっちも観たことない作品からバンバン進めたい。『アイアンマン』を復習したかったら、個人的にやって」とのこと。ぐうの音も出ない)
更にはこの『インクレディブル・ハルク』、まさかの「Disney DELUXE 」では視聴不可な作品だった。残念。Amazonで有料視聴するしかないと思ってPrime Videoで検索したとろラッキーなことにPrimeで無料視聴対象だった。(2019年07月21日現在)
前段が長くなってしまったが、そんなこんなで記念すべきMCUマラソン1作目のあらすじから。
あらすじを一言でまとまる
(視聴者から観て)あれよあれよと緑筋肉モンスターに変身してしまう身体になってしまった優男がアメリカ軍にひたすら追いかけられ、時々怒るお話。
こんなところだろう。
主人公がハルクになるまでの過程はスーパーダイジェスト
これって続編的作品で、前作があるのかな?と思うくらい主人公ブルース・バナーがハルクに変身するきっかけとなる人体実験のくだりはあっさりしている。あっさりというかオープニングのバックに映像がダイジェストで流れるだけ。
実験の目的は、本編内で登場人物によって補完されるが、そこに至るまでの過程や、ブルースの葛藤、思いのようなものには全く触れられない。主人公はハルクになれることは前提であとはひたすら軍に追いかけられている。
ヒーロー誕生の作品は色々あり、描かれ方も様々だがここまで過程をすっ飛ばされると中々共感しづらい。
前作『アイアンマン』は自身の会社が開発していた兵器を使用したテロに巻き込まれたことをきっかけに、兵器開発をやめて自らヒーローとして立ち上がるトニー・スタークの気持ちの変化がわかりやすく、うまくまとまってたと思う。
またMCUシリーズではないが、ワタシが最も好きなアメコミヒーロー映画『ダークナイト』3部作の1作目『バットマン ビギンズ』なんかは、主人公がヒーローになる過程を1作の映画にしているといっても過言ではない。
そんな中、本作のスタンスは個人的にかなり珍しい。
(『スパイダーマン』とかどうだっただろうか……。久しく観てないから忘れてしまった。クモに刺されるまでの描写はそれなりにあったと思うが……)
メリハリがないのか、盛り上がりに欠けた印象
そんな感じで(視聴者からすると)ポッと出のハルクことブルースは貴重な実験体として、アメリカ軍に追いかけ回される。
追いかけられ、追い詰められ、怒りと緊張のあまりハルクに変身→大暴れ→より強力な兵器で攻撃されるもハルクには効かず、逃げ出す。
このサイクルが2回くらいあったような気がする。
途中からヴィラン的な位置付けも出てくるものの、全体的にハルクをとにかく暴れ回させたかっただけの映画、という印象に留まった。
つまらないわけでは、そこまでアツい展開もなければ、胸に引っかかる強い悲壮感のようなものもない。
暴走してもヒロインのことだけは認識し、常に守ろうとするのは、わかりやすくて好きな設定だったが、ヒロインも割と序盤からハルクになってしまう主人公を受け入れており、もう少し葛藤とかあった方が深みがあったと思う。
かつて好きな人だったとはいえ、あんなら緑筋肉のバケモノになる男を簡単に受け入れられるものなのだろうか。
ハルクの強キャラ感はGOOD
ストーリー的には上記のとおりだが、ハルクのスピード感とパワーあふれる描写は迫力があり、見応えがあった。言うなれば見ていて気持ちいい暴れっぷり。
「アベンジャーズでどのヒーローが1番強いのか?」という議論はもうされまくってるだろうし、ググればいくらでも記事が出そうだが、ハルクと声が上がるのも、本作を観て納得した。
圧倒的なパワーと丈夫さに加えて、スパイダーマンのごとくビルの間を縫って、ヘリコプターに跳びつける機動力。
パワーとスピードを両方兼ね揃えてるハルクのシンプル故にかなり強いのではないかと改めて感じた。その力をコントロールできないのがヒーローとしては問題なのだろうが、物語にエッジを付けるられるという意味では、アベンジャーズ作品としては面白いカードなんだろう。
MCU作品としては無理と観なくていいかも
結論としては、「MCU作品を観たい!でも全部観る時間はない」って人は本作『インクレディブル・ハルク』を飛ばしてしまっても全く問題ないだろう。
シリーズ序盤の作品ということもあり、他作品への影響はほとんどない。ハルクがなぜ生まれたか?についても焦点を当ててるわけではなく、ウィキペディアで調べるだけで十分。
何より本作でブルース・バナーを演じたエドワード・ノートンは、以降の作品では降板してしまい、マーク・ラファロが演じる。そのため本作を観たとしても、他のMCU作品ではハルクを演じる俳優さんは違う人なのだ。
以上のことから、無理と『インクレディブル・ハルク』を観る必要は無いと思う。元々ハルクというヒーローが好き、とにかく主人公が暴れまくる映画が観たいって方にはオススメ。
おまけ
本作の主人公ブルース・バナーは人間形態のときはとても誠実な優男で好感が持てる男なのだが、本作にはもう1人スーパー優男が登場する。
それはブルース逃走後、ヒロイン ベティの新恋人となるレナード・サムソン氏。
彼はすごい。順風満帆に進んでいた恋人生活は、元彼(ブルース)が帰ってくることで、崩れさる。
ブルースが生きてることを知り、一方的にベティはサムソン氏に別れを告げ、ブルースの元に帰ってしまう。
ただでさえ元彼に奪われてしまうってでハラワタが煮えくりかえるのに、その元彼は軍に追われてるし、しまいにはモンスターに変身するとんでもない奴。
普通は思う。どーなってんだと。
しかしサムソン氏のコメントは常人では到底達しない聖人の域だった。
「彼(ブルース)は彼女(ベティ)を守ろうとしていた」
それが仮に見て感じられたとしても、簡単にその事実を受け入れられるものだろうか。簡単に言語かできるものだろうか。なんて出来た青年なんだろう。頭が下がる。
もしワタシがサムソン氏なら、怒りのあまり心拍数が200に達し、即ハルクになってただろう。