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【ネタバレあり】映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 | MCUマラソン第4弾

MCUラソン第4弾は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』。前回記事にした『マイティ・ソー』同様、キャプテン・アメリカシリーズは1作も観たことなかったので、新しい発見だらけだった。

 

というか冷静に考えると、アベンジャーズヒーローのうち、アイアンマンしか単品作品を観ていない。これで『エンドゲーム、めっちゃ感動したぁぁ!」とか言ってるのだから、我ながら困ったものだ。

jokigen.hatenablog.com

本作はキャプテン・アメリカシリーズとしては1作目に位置し、彼の誕生物語になっている。

まさにぐう聖な主人公キター!という感じで、THE・正義のヒーローと言える、そのキャラクター性が存分に感じられる作品だった。

 

こりゃアベンジャーズでもリーダー役になるわ、と大変納得。

本作の位置付け

本作はMCUマーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの5作目に位置する。公開は『マイティ・ソー』と同じく2011年。翌年に待望の『アベンジャーズ』が上映されており、怒涛の盛り上げをかけているのがわかる。

 

当時、ワタシはまだMCUという概念をきちんと理解していなかったので、あまり興味を持っていなかったが、アメコミファンからしたらこの2、3年間は興奮しっぱなしだったんじゃなかろうか。

MCUシリーズ フェーズ1

ざっとあらすじ

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時は現代。場所は北極にて、氷漬けになった巨大な飛行機が発見される。調査員が飛行機内部を調べると、氷に覆われた星条旗を模した盾を見つける。

 

時は大きく遡り、第二次世界大戦中真っ只中。ドイツ軍の将校であり、ナチスの研究機関「ヒドラ」を率いるヨハン・シュミットは、ノルウェーのとある村を襲う。そして、絶大なパワーを持つ伝説の物質「四次元キューブ」を手に入れる。

 

場面はニューヨークに飛んで、兵隊に志願する青年スティーブ・ロジャースに話は向いていく。彼は人一倍の正義感と高潔な意思のもと、アメリカ軍への入隊を希望していたが、いかんせん身体が半端なく貧弱な身だった。THE・もやしっ子。ガリガリかつ身長も低い。その上、喘息やリウマチ持ちと、目も当てられない。

 

しかし、そんな彼は戦争を止めたいという思いから、どうしても軍隊に入りたかった。臆病なワタシだったら、戦地に向かわなくて済むその体格にむしろ感謝しただろうが、彼は違った。

 

出身地を偽装し、5回も志願するものの、全て不合格になってしまう。親友であり、自身は出兵が決まったバッキー・バーンズは、スティーブを元気づけるために、そして、最後の夜を楽しむために、スティーブを万博ダブルデートに連れ出す。

 

その万博内にも徴兵センターがあり、スティーブは運試しといって再び検査を受けようとする。個人的には、万博内に徴兵センターなんかあるか?と思ったが、時代が時代だったのかな。

 

そこで偶然スティーブは、アースキン博士の目に止まる。博士は元々ドイツの科学者で、投与した人間の肉体を大幅に強化する血清の発明者だった。

 

血清を使い、屈強な軍隊を作ることを目的とした「スーパーソルジャー計画」の被験者としてスティーブは選ばれる。その正しく善良な心と勇気が認められて。

 

血清による実験は成功し、スティーブはムキムキマッチョに。身長も伸びてようやくワタシが知るスティーブになる。

 

残念ながら、アースキン博士は実験後、侵入していたドイツの刺客に射殺されてしまう。アースキン博士の死により、血清の製造方法は失われたため、「スーパーソルジャー計画」凍結。スティーブは唯一の超人兵士となってしまう。

 

ヨーロッパでは、ヨハン・シュミットが四次元キューブのエネルギーを転用して、超強力な兵器を発明。ドイツ軍さえも裏切り「ヒドラ」による世界征服を目論む。

 

超人兵士となったスティーブはヒドラの企みを阻止できるのか。

 

 

以下、ネタバレを含む感想を書いていく。まだ観ていない方はご注意ください。

ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)

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THE・ヒョロガリの童貞くんからムキムキのスーパーヒーローになる映像演出に驚き

本作で最も驚いたことといえば、血清を打つ前のスティーブの姿だ。顔はイケメン、吹替は中村悠一が担当しているので、声も超イケボ。にも関わらず、ヒョロガリの体型なので、ビジュアル的にとてもバランスが悪い。

 

それが、血清を打つことで筋肉ムキムキになるだけではなく、身長も伸びるのだから映像制作的にどうやったのか、とても気になった。

 

最初は、撮影の期間をズラして本人が本当に肉体改造したのかとか、ボディに特殊メイクを施したのかとか、変身前は別の人間で撮影し顔だけ合成したのかとか、色々考えた。だが、調べると「モーフィング」という合成技術が使われているらしい。すごいものだ。需要があるかは置いておいて実写ポパイも容易に制作できるだろう。

 

レッド・スカルのヴィジュアル、あ!すばらし

ティーブの変身前のヴィジュアルには別の意味で目を引かれたが、本作のヴィラン役であるレッド・スカルことヨハン・シュミットの造形はとても好みで純粋に目を引いた。黒装束に赤いドクロフェイス。ひと目見ただけで悪役とわかるデザインがよい。

 

やっぱり昔からドクロってのは厨二心をくすぐる。 Dr.ワイリーしかり、ドクロベエしかり、009のスカールしかり。やはり悪役のモチーフといえばドクロだ。

 

最期は割と呆気なかったものの、スマートなデザインと悪の組織の総統らしいブラック上司ぷりが良かった。今のところお気に入り上位のヴィランだ。

コールソン捜査官がキャプテン・アメリカのファンだった理由がわかった

ちょっと先取りのネタバレになってしまうが、『アベンジャーズ』でS.H.I.E.L.D.の捜査官コールソンが キャプテン・アメリカの大ファンであるという設定が明かされる。

 

だいぶ前に『アベンジャーズ』を観たときに、ワタシはその設定にとても違和感を覚えた。

 

というのも、『キャプテン・アメリカ』シリーズは観てなかったものの、彼がは戦時中に秘密裏に生まれた人造人間的なヒーローであるという設定はなんとなく知っていたので、コールソンが幼少時代に認知するような公のヒーローだったのだろうか? という疑問があったからだ。

 

戦時中に軍の実験によって作られた兵士が、ヒーローとして子供たちにチヤホヤされる画はどうしても想像しづらかった。(当然、軍や国家からしたら英雄扱いだろうが)

 

その疑問も本作を観て解決した。「スーパーソルジャー計画」凍結後のスティーブは政府の思惑により文字通りのマスコット的ヒーローをさせられていたからだ。なるほど。コールソンはこのときに彼のファンになったのだろう。

 

原作でも氷漬けの設定だったのか

本映画では「戦時中のヒーローが現代に蘇る」という設定があるわけだが、原作はどうだったのか気になった。

 

調べてみると、「キャプテン・アメリカ」というヒーローがコミックス紙面に始めて登場したのは、1941年代だったようだ。まさに戦時中真っ盛りだ。その時代からすでに「戦後に復活したら」なんてメタ的な設定だったのだろうか。

 

流石に違うか。それこそ本編でも描かれたマスコット的ヒーローとして最初は売り出したのかな。

 

次回はいよいよ『アベンジャーズ

本マラソンは、次回でついにMCUフェーズ1最終作にあたり、ある意味「ヒーローが世界観を共有する」がコンセプトのMCUとしては始まりの作品となる『アベンジャーズ』に達する。

 

過去に観たことがあるものの、今回は関連作品も一通り目を通したということで、きっと新たな発見だらけだろう。楽しみ♪楽しみ♪

 

MCUメモ

MCU作品につながるシーンを備忘録的にまとめていこうというコーナー。

抜け漏れがあったり、気づいてない点、ご意見あったら是非コメントください。

 

本編

全体的にトニー・スタークの父親ハワード・スタークとの関わりがガッツリだった。

 

キャプテンが活躍した時代と同じ時代を生きていたのは、なんとなく知っていたが、ここまでキャプテン・アメリカ誕生にハワードが寄与していたとは知らなかった。

「スーパーソルジャー計画」→『インクレディブル・ハルク

結果的に凍結された「スーパーソルジャー計画」。『インクレディブル・ハルク』ではこの計画を再開させようとして、ハルクが生まれた。

 

ハワード・スターク大活躍→『アイアンマン』

前述したが、本編通してキャプテン・アメリカ誕生に大きく貢献

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宇宙に飛ばされるレッド・スカル→⁇?

この件については、一旦この場では伏せておく。ネタバレありで書いていて、今更ここだけ伏せることにどれだけの意味があるかわからないが。

 

そもそもシュミットがマスクを外しレッド・スカルの顔が現れたときに「あー!こいつか!」ってなったわけだが、その理由はまたおいおい別の記事で。

 

「四次元キューブ」→MCU全般、『マイティ・ソー

序盤、シュミットが「四次元キューブ」を略奪することから話が動き出す本作。

 

奪う際、シュミットは「オーディンより授けられし」的なことを言っている。

 

ここで疑問に思うのが『マイティ・ソー』で登場したアズガルドの宝物庫内の「箱」は「四次元キューブ」じゃないのか?ということだ。

 

調べてみると、「箱」と「四次元キューブ」は別モノらしい。『マイティ・ソー』のラストで「四次元キューブ」が登場するので勘違いする人が多いとか。ワタシもそうだった。

 

エンドロール後のおまけシーン

すいません……。先日観たばかりなのにあまり記憶にございません。なんか『アベンジャーズ』の予告がガッツリ流れた気がしたのですが。