【書評】『毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資』
吊ら男さんの『『毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資』』を読んだ。正確にはだいぶ前に読了しており、本棚整理のタイミングで読み直した。
ワタシが読んだ最初のインデックス投資本であり、ある程度知識がある今あらためて読んでみても、その内容のわかりやすさに頭が下がります。
資産運用を始めてみたい人向けの超入門書。
本書を読んでほしい人
本書は、資産運用を始めてみたいけど何から始めたら良いか全くわからない人にオススメ。
金融庁が老後資金として2,000万円必要と発表して話題になった(炎上した?)のは記憶に新しい。
将来に向けて自分で何かしなきゃと思うのはとても大切だと思う。一方で、巷にはそういう焦っている人の心に漬け込んだ危ない投資方法や怪しいお金の増やし方の情報が蔓延している。
そういう情報に惑わされてしまうくらいなら、まずは最初の一歩として本書を読むことを強く勧めたい。
逆に、「投資信託」とか「インデックス投資」、「長期分散投資」っていうキーワードを聞いてだいたい理解してるなって思う人は読まなくても大丈夫だと思う。
ズボラ投資=インデックス投資
タイトルにもある「ズボラ投資」とは「インデックス投資」を指している。
投資といえば、何枚ものディスプレイといつもにらめっこしているイメージが強い人もいるかもしれない。こんな感じのイメージ↓
「インデックス投資」はそうではなく、インデックスと呼ばれる市場の指数(日経平均株価とかTOPIX)に連動する投資信託を購入する投資方法。
投資信託を買ってしまえば、あとは基本はほったらかしておけばいいのでズボラな人でも仕事が忙しい人でも実践することができる。
この「インデックス投資」を実践する上で、最低限必要な知識がとてもわかりやすく書かれているのが本書の良いところ。
ちなみに投資信託について知りたい人は下記の記事でも少し触れているので、読んでみてね。
投資に大切な元本確保ための節約術にまで踏み込んで書かれている
わかりやすさに加えて、本書で良いなと思ったのは、投資に回す元本を確保するために節約術にも紙面が割かれているところ。
具体的には①保険に対する考え方、②格安スマホのススメ、③公的制度による節税効果の3つ。
「投資の本なのに節約術なんて関係ないじゃないか!著者のページ稼ぎか!」って思わないでほしい。元本確保は投資全般、特に「インデックス投資」にはとても大事だ要素。
っていうのも、「インデックス投資」で期待される平均のリターンってだいたい5%〜7%と言われている。
世の中には20万円が100万円に!みたいな投資(投機?)の情報も転がってるかもしれないけれど、堅実に投資をしようとするとこんなもんなんです。
だから1,000円投資に回してても、その利益は50円にしかならない。でも、これが100万円、1,000万円だったらどうだろ。
だから投資元本を確保するために、他の節約できる所で節約しようという考えも大切。
実際、ワタシも本書を読んで、当時の大手キャリアから格安キャリアに乗り換えた。
著者はこんな人
本書の著者はインデックス投資ブロガー(インデックス投資を実践しており、その運用実績や関連する金融商品について記事を書かれているブロガーさんのこと)界隈では有名な吊ら男(@tsurao)さん。
めちゃくちゃ論理的で、twitterとかでも鋭い発信が多い。しかもクソがつくイケメン。(一度イベントでお見かけしたことがある)
本書ではわかりやすさを優先で吊ら男さんの理詰め感に触れられる部分は正直少ないが、本記事や本書を読んで「インデックス投資」に興味を持った方は、ぜひ吊ら男さんのブログも覗いてみると良いと思う。
まとめ
ワタシがインデックス投資を本格的に始めたのもかれこれ、2 年前。丁度そのタイミングで有名ブロガーさんが本を出すということで、発売日に速攻ポチったのが本書。
おかげで今もインデックス投資を続けられています。投資信託を買うためのネット証券口座の開設方法まで書かれており、具体的なアクションに繋げられる一冊ですよ。