【prime会員必読】『ワカコ酒』1巻感想 | 美味しいお酒とおつまみがあれば、それが幸せ
グルメ漫画『ワカコ酒』の1巻がprime readingで配信されていたので読んだ。暇つぶしのために、何気なくダウンロードしてみたのだが、これがよい息抜きになり、幸せな気分させてくれる作品だったので、感想記事を書いておく。
読めばあなたも必ず今夜、「1人で一杯」に行きたくなるはず。
『ワカコ酒』とは
『ワカコ酒』は、新久千映さんによるグルメ漫画。2015年にはテレビドラマ化され、2019年までにseason4まで製作されている。
沢城みゆきさん主演でアニメ化もされており、アニメの方はワタシも観ていた。3分間アニメだったので、何も考えず観ることができ、当時の息抜きになっていたのを覚えている。
今回漫画を読んでみたのもアニメを観ていたことが大きい。
内容は、飲み好きの独身OLワカコが、その日食べるおつまみに想いを馳せながら、ひたすら美味しそうに食べる姿が描かれる、一話完結型の漫画。
テーマになるおつまみは一話につき一品で、各話のタイトルもストレートに料理名になっている。例えば「2話 焼き鳥」「12話 鶏のから揚げ」などなど。
会話シーンがほぼなく、ゆったりとした時間を感じられる
本作の大きな特徴は、ほぼ毎回ワカコのモノローグだけで話が進むこと。ワカコは基本他者と喋らない。ただただ目の前の料理のことについて、1人心の中で語り、美味しそうに食べる。
食と作法に厳しい美食家兼陶芸家も「食べるまでもない!出よう!」とか言い出すグウタラ記者も出てこない。
まして料理や食材に対する知識を説明するシーンや熱い議論なんて一切ない。
だけど、これがとても良い。作中で、ワカコは1人でゆったり食の時間を楽しんでいる。その「ゆったりとした時間」が実際どれくらいなのかは漫画の世界の話なので当然わからない。物理的に言えば数ページだ。
でもなぜか、その「ゆったりとした時間」を共有できた気になり、読んでるこっちも幸せな気分になれる。
きっと余計な会話や説明のシーンがノイズとならず、自分がワカコ自身になった気分で世界観に入れるからだと思ってる。
身近なおつまみが魅力的
本作のもう1つ良いところは、扱う一品がどれも身近なものばかりなこと。
ワカコが行くお店は至って普通の居酒屋が多い。当然テーマになる一品もワタシ達が食べる機会が多いであろうものばかり。
例えば、先に挙げた「鶏のから揚げ」「ポテトサラダ」「だし巻き卵」「ハムカツ」などなど。珍しい食材や高級な食材、その土地に行かないと中々食べられないであろう料理みたいなのは出てこない。これも本作の世界感に入って来やすい理由の1つだと思ってる。
毎回その一品に合うであろうお酒もチョイスくるので、読んでるとその組み合わせで自分も一杯やりたくなる衝動にめちゃくちゃ駆られる。「あん肝」と「ポン酒」とか。「餃子」に「ビール」とか。「ポテサラ」に安い「ウーロンハイ」とかとか。あーお腹すいた。
さいごに
ここ最近ちょうど仕事が忙しく、コンビニで買って来たおにぎりやパンを会社のPC眺めながら夕食を取るのが続いていた。
そんな時だったので、1人でゆっくりとお酒と食事を楽しむワカコがとても幸せそうで、なんか余裕があるように思えた。
「余裕がない」のではなく、こういう風に食事をゆっくりとったり、1人ぷらっと飲みに行ったりすることで「余裕ができる」んだなと改めて感じた。
prime会員の方は、今無料なので是非読んでみて欲しい。さくっと読めて嬉しい気分になれるはず。(もちろん、会員じゃない方も是非購入して読んでみて欲しい)