【読書メモ・感想】『レバレッジ時間術』
なくした一〇〇〇万円はいくらでも取り返せますが、今ここでムダに過ごしてしまった一時間は、二度と取り返すことができません。時間を効率的に使うこと、ゴールに最短ルートでたどりつくことこそ、すべての成功の鍵となるのです。
Kindle unlimitedで本田直之さん著の『レバレッジ時間術-ノーリスク・ハイリターンの成功原則』を読んだので感想とメモを綴っておきます。
本の概要
「レバレッジ」とは「てこの原理」のことを指す。
「てこの原理」を使えば小さな力でも大きなモノを動かすことができますよね?本書はそれを時間に当てはめた時間術に関するビジネス書。
少ない時間で大きな成果が得られるよう「時間にレバレッジをかける」ことで、より自分の時間資産を増やす。
そしてその増えた時間をまた投資や自己成長に使うことで、雪だるま式に自分の時間が増えていく。
そんな正のサイクルを作るためのノウハウを本書では「レバレッジ時間術」または「レバレッジ・スケジュールリング」と呼び、紹介してくれる。
著者の紹介
著者は読書術に関するビジネス書でベストセラーになった『レバレッジ・リーディング』の本田直之さん。
『レバレッジ・リーディング』はわたしも読んでおり、とても良い本だったので今回、本書も読んでみた。
ちなみに本田さんは、よほど「レバレッジ」というワードが気にいってるのか、本書以外にも『レバレッジ・シンキング』『レバレッジ・マネジメント』『レバレッジ人脈中』『レバレッジ勉強法』なんてタイトルの本も出してるらしい。(もっと探してみたら上記4冊以外にも『レバレッジ~』っていう本を出してた)
たしかに「少ない労力で大きな成果」というスタンスはどんなところでも通ずるだろうから、本は書きやすそうだ。
また本書でもたびたび記述が出てくる、著者自身かなりめんどくさがり屋らしく、上記のスタンスが常に根底にあるのだろう。
本書を一言でまとめると
本書の主張を一言でまとめると、ゴールを明確にし、そこに向けて最短距離になるよう逆算的に予定を立てることが重要ということ。それが、まさに「レバレッジ時間術」。
読書メモ
以下は引用を交えつつ、気になった箇所をメモ。
使うツールは「 俯瞰 逆算スケジュール」「時間割」「タスクリスト」
「レバレッジ・スケジューリング」の柱になるのは、「 俯瞰 逆算スケジュール」と「時間割」、そして「タスクリスト」の三つです。
まずはゴールを明確に。「◯月◯日に新規事業を立ち上げる」とか「◯月の試験に合格する」とか、”いつ”までに”何を達成するかを決める。
著者はそれを「俯瞰 逆算スケジュール」として、カレンダーに書き込み、そこからカレンダー上でマイルストーンを立てていくらしい。
カレンダーは月単位で大きく俯瞰できるのが良いらしい。
そして、日々の行動は「時間割」と「タスクリスト」で制御する。
時間割があるから自分をコントロールできる
「何をするかは、その日ごとに自由に決めていい」ということだと、よほど自分をきちんとコントロールできる人でなければ、何をしたらいいのか迷ったり、ダラダラと過ごす時間が多くなってしまうのではないでしょう」
時間割に落とし込むことで、都度都度「今はなにをしたらよいのか?」と考える必要がなくなり、習慣化にもつながる。
このあたりはわたしが今のところ最も良い時間術本書だと感じている『1440分の使い方』でも同じことが書かれていた。
迷うことと考えることは違う
もし意思決定を求められた場面で即座に判断ができないなら、それは情報が不足しているからだと自覚して、「その場で判断をしない」という意思決定をすべきです。
成功者は「即断即決」している。これはよく聞く話。
決められないのであれば、「今は決められない」と意思決定することも、即断即決の1つということ。
そこで「どうしようかな~」と迷うのではなく、一旦「決められない」と判断して決めるために必要な情報収集にかかる。
Doing More With Less
私には、「Doing More With Less」というモットーがあります。日本語に訳せば「少ない労力でより多くの成果を」という意味です。
いいモットーですね~。まさに「やらなくてもいいことはやらない。やるべきことは手短に」。
感想
時間術に関する本は何冊も読んでるのに、どうしても気になってしまう。
それだけ「時間」という資産は人間にとって大きな存在なんだろうと思う一方で、現状の自分の時間の使い方に満足できてないんだろうなと。
内容はこれまで読んだ時間術本にかぶるところもあるし、「ゴールを決めてそこから逆算」という主張はよく言えばとてもシンプル、悪く言うとありきたりだ。
でも自分を含め、このシンプルなやり方を実践できてる人がどれだけいるだろう、と考えさせられる本だった。
2007年の本なので、スマホがほとんど普及しておらず、今のデジタル化が大きく進んだ時代とはズレてるなと感じる部分もあったが、「かける時間と成果強くこだわる」という根底はどんな時代でも役立つ考え方だと思う。