【読書メモ・感想】三浦将『自分を変える習慣力 』
習慣は実はとても簡単に身に付きます。根本的なこと、それは、 あなたの潜在意識を味方に付けること です。
ー 三浦将『自分を変える習慣力』より
Kindle Unlimitedで三浦将さんの『自分を変える習慣力』を読んだ。潜在意識に働きかけることにフォーカスした、習慣に関するビジネス書。習慣をコントロールできれば、才能や能力に関係なく人生を変えられる!とアゲアゲにさせてくれるが、具体的にどう潜在意識にアプローチをかければいいのかは、今ひとつ掴みきれなかった。
本の概要
このブログでは習慣本(習慣をテーマにしたビジネス書)を何冊か紹介しており、わたしがいかに習慣本が好きで、いかに習慣を変えようと試みても失敗しているかがよくわかる。
習慣本には2種類あると思っていて、ひとつはモノゴトを習慣化するためのTIPSを、場合によっては科学的根拠とともに紹介してくれるノウハウ本タイプ。もうひとつは習慣を身につけると人生すべてが上手くいくよと焚きつけてくれる進研ゼミ本タイプ。
本書は完全に後者で、潜在意識の仕組みと圧倒的な強力さを説明したあとに、習慣化によって潜在意識を書き換え方を説明してくれている。比重としては潜在意識の凄さと習慣力のコントロールよる人生への効用についてが大きく、実践的なノウハウはそこまで掘り下げられていなかった印象を受けた。
著者の紹介
著者は三浦将さん。本書をだけではなく『相手を変える習慣力』、『チームを変える習慣力』など習慣に関する本を多数執筆されている。
本書を一言でまとめると
「人間は潜在意識によってコントロールされている。だから習慣化によって潜在意識を書き換えることができれば人生はうまくいくよ」というのが本書のハイライトだ 。
読書メモ
以下は引用を交えつつ、気になった箇所をメモ。
潜在意識は20世紀三大発明のひとつ
「潜在意識」は、「コンピューター」「原子エネルギー」と並ぶ、20世紀の三大発明の1つとも言われ、精神分析で有名なジグムント・フロイトらにより提唱されてから、21世紀にかけてその研究が進んでいます。
今でこそ「無意識にやっちゃったんすよねぇ」なんて当たり前のように使っているが、フロイトらが発見するまでは誰も潜在意識や無意識なんてものを考える人はいなかったわけだ。そりゃそうだろう。意識してないのだから。確かにすごい発明である。
潜在意識の力は顕在意識の20,000倍以上
潜在意識には、顕在意識による意志のパワーを凌駕するパワーがあり、「わかっちゃいるけどやめられない」のようなことが起こるのです。一説によると、 そのパワーは顕在意識の20,000倍以上とも言われます。
たとえば、『ドラゴンボール』のドドリアさんの戦闘力が2万2000で、猟銃を持った農家のおっさんが戦闘力5のゴミなのだから、わたしのような何も持たないパンピーは1にも満たないゴミカスという計算になる。顕在意識と潜在意識ではそれくらいの差がある。
やっぱり早起きは習慣の王様。スイッチとなる習慣にもピッタリ
1つの習慣を身に付けたことが、自分を、そして自分の自分の人生を大きく変えていく。こんなことが実際に起きるのです。そのためにやることは、スイッチとなる習慣を1つ見つけ、それを習慣化する、たったそれだけなのです。
習慣化に必要な時間は3週間
習慣を定着させるためには、まず3週間続けることです。 そして、それが3ヶ月続けば、ほぼ習慣となります。
この時間は諸説あって、本によって異なる。過去記事で紹介した古川武士著の『「続ける」習慣』では1ヶ月だし、Daigo著の『超習慣術』ではマジックナンバー4ということで、週4日続けられれば習慣化しやすいと述べている。
きっとどれもそれなりの根拠があるだろう。まずは1ヶ月が最初のハードルというところか。
感想
潜在意識を変えるというアプローチは読んでてワクワクし、気持ちはかなりアガったが、具体的にTIPSが少なかったのは残念だった。
一方で、やる気にさせくれるという意味では、かなりその気にさせてくれる本であり、わたしのような戦闘力1のスーパー凡夫でも習慣力を身につけられば成功できるんだ!と思わせてくれる。何を隠そう前回紹介した『朝8時までの習慣で人生は9割変わる』を読んだのも、本書を読んで早起きの習慣を身に着けようと思ったからだ。
jokigen.hatenablog.com
ちなみに朝5時半に起きることを目標にしているのだが、週の成績は7打数3安打くらい。ドドリアさんへの道のりは長く険しい。